蓮佛美沙子がNHKドラマに引っ張りだこの理由 『ばけばけ』で期待の“変幻自在の演技力”

ドラマ『理想のオトコ』(テレ東系)では、超人見知りの漫画家・ミツヤス(安藤政信)と、高校時代の同級生・志摩圭吾(味方良介)に翻弄されながら、心が揺れていく美容師・小松燈子を演じた。何を考えているのか読めないミツヤスと、自分が求めているタイプなのか判断できない圭吾からの強引なアプローチに動揺する燈子が、自分を見失わないようにしながらもなお、懸命に自分の本心を探ろうとする姿が実にリアルだった。
蓮佛の演技の凄さは、作品の中に「地続き」で存在しているかのようなリアリティにあるのかもしれない。たとえばドラマ『ひらやすみ』で彼女が演じたのは、生田ヒロト(岡山天音)の親友・野口ヒデキ(吉村界人)の妻・野口サキ。
サキは、不器用ながら育児に奮闘しようとする夫に対し、「家じゃほぼ(家事を)やってませーん」と意地悪っぽく言ってみせることもあれば、哺乳瓶すら洗わない夫にイラついて「何回いったらわかんのよ」と眉を顰める始末。赤ちゃんを抱く瞬間には、ふっと疲れの影が差すことも……。生活感の滲み方があまりに自然で、まるで本当に赤ちゃんを育てている母親をそのまま切り取ったかのようにも映る。

これほど多くの作品に出演しているにもかかわらず、どの役も同じに見えないことが、蓮佛の演技における「強み」なのかもしれない。だからこそ、長きにわたりさまざまな作品から声がかかり続けるのだ。
『ばけばけ』で蓮佛が演じるのは、外国人の日本人妻であり、トキ(髙石あかり)の手本となる存在、そして何でも相談できる良き友人となるラン。
2月20日放送の第100話では、焼き網を盗んだと疑われたクマ(夏目透羽)が家を飛び出そうとする中、クマを守ろうと策を練る正木(日高由起刀)や丈(杉田雷麟)の姿に胸を打たれ、ヘブンの筆が進むといった、穏やかな場面が描かれた。
しかし、第21週の予告「カク、ノ、ヒト。」では一転し、「トキが呪われる」とヘブンが慌てふためく様子とともに、トキが倒れる瞬間が映し出される。
さらに、2月7日に公開された1分スポット(第20週以降の本編映像)では、ランが夫の隣で「じゃあアメリカにでもいっちゃおうかしら」とゆったり語る姿や、眉をひそめながら「最後は旦那が1人で出ていくのよ」とどこか諦めを滲ませたような表情で、トキに告げる場面も確認できた。
どうやら、ランにも波乱が訪れそうだ。トキとランは互いに支え合い、この先のピンチを乗り越えることができるのか。その行方が、今から気になって仕方がない。
■放送情報
2025年度後期 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜~金曜12:45~13:00再放送
NHK BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
NHK BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:髙石あかり、トミー・バストウ、吉沢亮、岡部たかし、池脇千鶴、小日向文世、寛一郎、円井わん、さとうほなみ、佐野史郎、北川景子、シャーロット・ケイト・フォックス
作:ふじきみつ彦
音楽:牛尾憲輔
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
写真提供=NHK























