長濱ねる、活動10年を経て変化した芝居との向き合い方 「“手放す”ことを試せるようになった」

長濱ねる、変化した芝居との向き合い方

 テレビ朝日系で放送中の木曜ドラマ『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』は、松嶋菜々子演じる米田正子が、個性派揃いのメンバーと共に悪徳脱税者を成敗する社会派エンタメドラマ。正子(松嶋菜々子)が率いる複雑国税事案処理室(通称:ザッコク)のメンバーの1人、“人心掌握術の天才”でありながら、歯に衣着せぬ物言いが印象的な俵優香を長濱ねるが演じている。2025年に芸能活動10周年を迎えた彼女は、役者として経験を重ねる中で、芝居との向き合い方が少しずつ変化してきたという。かつては不安から準備を重ねていたが、次第に現場で生まれる生の瞬間を感じられるようになってきたと語る長濱。求められる役割の変化や、成長の実感について話を聞いた。

『おコメの女』の撮影現場は「体を預けてお芝居ができる環境」

ーー『おコメの女』は、国税局の特殊チームというテーマや、長濱さんが演じる優香のキャラクター性など、斬新さを感じる作品ですね。優香を演じる上で、長濱さんにとって新しいチャレンジとなった部分はありましたか?

長濱ねる(以下、長濱):私も「ザッコク」というチームにとても新鮮さを感じています。チームの中で1人だけ別の方向を向いていたりるのではなく、全員が一匹狼で、個性がバラバラの人たちが集められていて。自分の信念に従って動いていくことに、とても居心地の良さを感じています。その中でも今回演じる優香は、自分の思ったことをしっかり伝えて、ノーはちゃんとノーと示せる人。みんなが何かについて話しているときも、1人スマホで動画を見ている描写もあって。優香のような人に憧れはあるものの、自分にそういう一面があまりないので初めは難しかったのですが、演じる中で新たな気づきもあり、楽しめるようになってきました。

ーー優香を演じることで、ご自身にも良い影響が出るかもしれないですね。

長濱:そうですね。口に出すと強い言葉に聞こえても、悪意がなければとげとげしく聞こえ過ぎないというか……しっかりとした信念があった上での発言であれば、たとえ相手が上司であろうと、言葉がぶっきらぼうであろうと、きちんと伝わるんだなと思いました。優香のそういったところにはとても勇気をもらいましたし、自分にも取り入れられたらなと思いました。

ーードラマや映画作りでも、多くの人が同じゴールに向かう点は共通していると思います。その一方で、監督や共演者と芝居の考え方が噛み合わないと感じたりしたときには、どう対処されていますか?

長濱:今は自分の意見を通した上で、納得してもらえる結果を残せるかどうかを考えたときに、なかなか勇気がでなくて……。自分の意見が他の人と違ったときは、相手に合わせる選択をしてしまうことが多いです。でも今回は、自分の思い描く優香を演じてみたり、自分からお芝居の提案をしてみたり、いい意味でいろいろなことにチャレンジさせていただける現場だと思います。それはきっと、私が何をやっても受け止めてくださる大先輩方がいて、懐の大きさをいつも見せ続けてくださっているからなんですよね。自分が自由に動いてみても、みなさんが受け止めてくださる安心感がすごくあります。本当に体を預けてお芝居ができる環境で、日々ありがたさを感じています。

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