杉咲花×今泉力哉、名タッグ誕生の予感 『冬のなんかさ、春のなんかね』冬ドラマの大本命に

数えきれないほどある杉咲の芝居の魅力をひとつ挙げるなら、役を突き抜けて立ち上がる“愛らしさ”だ。ここで言う“愛らしさ”とは、単なる外見的な魅力を指しているのではない。その強烈なパワーは、全国民が応援したくなるほど、純粋で一途な片思いをしていた朝子のようなヒロインに限らず、他人の人生を狂わせるファム・ファタールを演じた映画『市子』のような作品でも、遺憾なく発揮されている。

2025年秋に公開された映画『ミーツ・ザ・ワールド』で演じた由嘉里もまた、とにかく愛おしい存在だった。擬人化焼肉漫画『ミート・イズ・マイン』に人生を捧げる腐女子の由嘉里は、ある日、希死念慮を抱えるキャバ嬢のライ(南琴奈)と出会う。そのまま彼女の部屋に転がり込んだ由嘉里は、死の気配を漂わせるライに、たびたび生きることの楽しさや希望を口にする。どうしても、ライに死んでほしくないからだ。
令和という時代の価値観に照らし合わせれば、由嘉里の振る舞いは、たしかにお節介に映る。他人との境界線を軽々と越えてしまう彼女の姿に、ある種の“危うさ”を感じる人もいるかもしれない。
それでも、由嘉里の「生きてほしい」という祈りがあまりに切実で、ライと、彼女を想う由嘉里の幸せを願わずにはいられなかった。それは愛らしさだけでなく、世間の“共感”から離れたキャラクターであっても、役のいちばんの理解者でありつづけようとする杉咲の誠実さが、スクリーン越しに伝わってきたからだろう。
『冬のなんかさ、春のなんかね』の文菜も、今泉によれば「万人から好かれるようなキャラクターではないかもしれない」らしいが(※)、杉咲演じる文菜に、私たちはどうしようもなく心惹かれるのではないだろうか。従来のドラマとは少し異なる手触りを予感させる『冬のなんかさ、春のなんかね』は、この冬を代表する一作になりそうだ。
参照
https://www.ntv.co.jp/fuyunonankasa/articles/5184x810hae0zx9r9eid.html
小説家で古着屋バイトの主人公・文菜は、過去の経験から恋人と真剣に向き合うことを避けていた。そんな文菜が自分の恋愛を見つめ直していく。演出には、映画監督の山下敦弘と山田卓司も参加している。
■放送情報
『冬のなんかさ、春のなんかね』
日本テレビ系にて、1月14日(水)スタート 毎週水曜22:00~放送
出演:杉咲花、成田凌、岡山天音、水沢林太郎、野内まる、志田彩良、倉悠貴、栁俊太郎、細田佳央太、内堀太郎、林裕太、河井青葉、芹澤興人
脚本:今泉力哉
監督:今泉力哉、山下敦弘、山田卓司
音楽:ゲイリー芦屋
主題歌:Homecomings 「knit」(IRORI Records / PONY CANYON)
プロデューサー:大倉寛子、藤森真実、角田道明、山内遊
チーフプロデューサー:道坂忠久
制作協力:AX-ON、Lat-Lon
©日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/fuyunonankasa/
公式X(旧Twitter):https://x.com/fuyunonankasa
公式Instagram:https://www.instagram.com/fuyunonankasa/






















