松下奈緒の強みは変幻自在の演技力 『夫に間違いありません』で安田顕らと奏でるハーモニー

松下奈緒の強みは変幻自在の演技力

 『夫に間違いありません』で松下が演じる朝比聖子は、二人の子どもと義母の面倒を見ながらおでん屋を切り盛りする普通の女性だ。ただし、聖子の身に起きることは普通ではない。死んだはずの夫の一樹(安田顕)が帰ってきたことから、想定外の事態に見舞われることになる。

 松下は、聖子について「毎日を一生懸命頑張るお母さんと、内に秘めている一人になったときのはかなくてもろい部分があって、いろいろなことに巻き込まれた聖子がどういう選択をしていくかを楽しみながら演じたい」と語っている(※)。“普通”のキャラクターの中にある多面性をドラマの展開に応じて引き出すことに注力しているようだ。

 タイプキャストと無縁な松下の役作りは、自然体かつ作品を大切にする姿勢に根差しており、どんなテーマやジャンル、共演者ともハーモニーを奏でる。人生の最期を見つめる腫瘍内科医を描いた『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系)、LGBTQの教師が主人公の学園ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)の同僚教師、男女逆転の『大奥』(NHK総合)田沼意次役は、松下の作品理解に支えられている。

 松下の近年の活躍は目覚ましい。『CODE-願いの代償-』(読売テレビ・日本テレビ系)、『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』(テレビ朝日系)では、キレのあるアクションも披露した。『スカイキャッスル』(テレビ朝日系)で見せた、プライドのために虚飾をまとう浅見紗英役での凄みは、彼女のキャリアにおける新たな到達点となった。

 『夫に間違いありません』で非日常の渦に放り込まれたとき、聖子の“普通”がどう崩れ、あるいは強固になっていくのか。安田顕や桜井ユキといった曲者揃いの共演者と、どんな旋律を奏でるか楽しみだ。松下奈緒という指揮者が導く、予測不能なサスペンスの幕が上がる。

参考
※ https://tver.jp/episodes/epdtfp74ua

『夫に間違いありません』の画像

夫に間違いありません

川で発見された遺体を、「行方不明になっている男性に間違いない」という親族の証言を受けて引き渡したが、後日その男性が帰宅したことで、“遺体の取り違え”が発覚したという衝撃的な事件に着想を得たサスペンスドラマ。

■放送情報
『夫に間違いありません』
カンテレ・フジテレビ系にて、1月5日(月)スタート 毎週月曜22:00~放送
※ 初回15分拡大
出演:松下奈緒、桜井ユキ、宮沢氷魚、中村海人、松井玲奈、山﨑真斗、吉本実由、白宮みずほ、大朏岳優、二井景彪、磯村アメリ、前川泰之、朝加真由美、余貴美子、安田顕ほか
脚本:おかざきさとこ
演出:国本雅広、安里麻里、保坂昭一
プロデューサー:近藤匡、柴原祐一
音楽:桶狭間ありさ
主題歌:tuki.「コトノハ」(月面着陸計画)
制作協力:ダブ
制作著作:カンテレ
©︎カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/ottonimachigaiarimasen/
公式X(旧Twitter):@ottomachi_ktv
公式Instagram:@ottomachi_ktv
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