『UVERworld THE MOVIE』で語られる25年の歴史とバンドの未来 最高の4DXライブシーン

新曲「ZERO BREAKOUT POINT」の初披露

さぁそして、ここがある意味映画のハイライト。映画のために書き下ろされた新曲「ZERO BREAKOUT POINT」の初披露だ。浮遊感あふれるエレクトロサウンドにエフェクトボイス、尖ったダンスミュージックとロックバンドを融合させた刺激的な1曲。夜のロケで色とりどりの照明が美しく、降り出した雨がドラマチックを加速させる。「ZERO BREAKOUT POINT」は、アルバム『EPIPHANY』を経て次に作った最初の1曲だとTAKUYA∞が語っている。新たな物語はもう始まっている。オーストラリア・シドニーで披露された特別なライブパフォーマンス。その瞬間を目撃できるのは、劇場に来た者だけだ。

ここからライブは一気に佳境へと突き進む。ライブ映像とオーストラリア撮影を組み合わせたハイブリッドバージョンの「EPIPHANY」から、TAKUYA∞が「俺たちにとって一番大切な曲を」と言って歌う、激烈なメッセージを込めた壮大なロックバラード「EN」へ。ここで一言ずつインサートされる、25周年を迎えたバンドについてのメンバーのコメントが印象的だ。彰の「今が一番ヒリヒリしている。緊張感がある」という発言は、今のUVERworldを象徴している。25年を超え、バンドは未知への道を突き進む。

「とんでもなく最高です。俺はこんな時間がほしかった。こんなバンドがしたかった」――TAKUYA∞の叫びから始まった壮大なロックバラード「MEMORIES of the End」、そして「AFTER LIFE」へ。東京ドーム公演のラストを飾った2曲の雄大なサウンドと美しい演出は、映画館で観るとより鮮烈だ。客席を染め上げる無数の星のような光、星形の紙吹雪、背景のビジョンに映される星空の中を泳ぐクジラの幻影。特に4Dバージョンで体感した時の臨場感は、言葉を超えた美しさ。ぜひ劇場で体感してほしい。

『UVERworld THE MOVIE 25:to EPIPHANY』はたっぷり2時間を超える映画だが、最後のエンドロールまでしっかり見届けよう。オーストラリアロケのオフショットや、リラックスしたメンバーのコメントをはさみながら、いつまでも途切れないスタッフクレジットの長さが、いかに膨大な数のスタッフがこのバンドに、この映画に関わってきたかの証明だ。そこにはもちろん、膨大な数のファンも含まれる。バンドがファンをcrewと呼ぶ意味がそこにある。『UVERworld THE MOVIE 25:to EPIPHANY』は、ただのドキュメンタリー作品じゃない。それは結成25年、デビュー20年を走り続けてきたバンドの過去と現在と未来を描く、生き方そのものだ。
■公開情報
『UVERworld THE MOVIE: 25 to EPIPHANY』
2D公開中
12月26日(金)SCREENX、4DX、ULTRA 4DX公開
出演:UVERworld(TAKUYA∞/彰/克哉/信人/真太郎/誠果)
監督:オ・ユンドン
制作プロダクション:CJ 4DPL EX Co., Ltd.、ScreenX Studio
配給:エイベックス・フィルムレーベルズ
©2025, Sony Music Labels Inc. & CJ 4DPLEX Japan
公式サイト:https://uverworld25-movie.com
公式X(旧Twitter):@UVERworld25_mov























