オースティン・バトラー×ゾーイ・クラヴィッツが語る、『コート・スティーリング』の魅力

オースティン・バトラーが主演作を語る

 2026年1月9日より日本公開される『コート・スティーリング』のキャストのインタビューが到着。あわせて特別カップルビジュアルと場面写真が公開された。

 『ブラック・スワン』などのダーレン・アロノフスキーが監督を務めた本作は、メジャーリーガーの夢に挫折し、現在はいち野球ファンとなった若者を描いたクライムアクション。タイトルの“コート・スティーリング”は「盗塁失敗」を意味する野球用語で、広い意味では「チャンスを掴もうとして失敗すること」を指す。

 主人公・ハンクを演じるのは『エルヴィス』のオースティン・バトラー。さらに、主人公ハンクを手助けする刑事役を『Ray/レイ』のレジーナ・キング、恋人イヴォンヌ役を『THE BATMAN-ザ・バットマン-』のゾーイ・クラヴィッツ、ハンクの災いの発端となるアパートの隣人ラス役を『ラストナイト・イン・ソーホー』のマット・スミス、ハンクを目の敵にするマフィア陣を『ドント・ルック・アップ』のリーヴ・シュレイバーや『ジュラシック・ワールド』のヴィンセント・ドノフリオ、ラッパー“バッド・バニー”ことベニート・マルティネス・オカシオらがそれぞれ演じる。

 舞台は1998年、ニューヨーク。メジャーリーグのドラフト候補になるほど将来有望だったものの、運命のいたずらによって夢破れた若者・ハンク(オースティン・バトラー)。現在はバーテンダーとして働きながら、恋人のイヴォンヌ(ゾーイ・クラヴィッツ)と平和に暮らしていたある日、変わり者の隣人・ラス(マット・スミス)から突然ネコの世話を頼まれる。親切心から引き受けたのもつかの間、街中のマフィアたちが代わる代わる彼の家へ殴り込んでは暴力に任せて脅迫してくる悪夢の日々が始まった。やがてハンクは、自身が裏社会の大金絡みの事件に巻き込まれてしまったことを知る。しかし、警察に助けを求めながら戦々恐々と逃げ続けていたある日、ついに大きな悲劇が起こる。理不尽な人生に堪忍袋の緒が激怒したハンクは、一念発起して自分を巻き込んだ隣人やマフィアたちにリベンジすることを決意する。

 「世界で一番電気的で、一番クリエイティブで、いちばん楽しい場所だと思っている」とアロノフスキー監督も語るアメリカ・ニューヨーク。本作の舞台でもあるこの都市は、単なる“場所”ではなく、そこに息づくもの自体が“カルチャー”でもある。自らを“ニューヨーカー”と呼び、その暮らしにプライドを持っているーーそんな場所で暮らすカップルを演じたのが、主人公・ハンクを演じたバトラーと、イヴォンヌを演じたクラヴィッツだ。

 クラヴィッツは「それはごまかせないものなの。ニューヨーカーって基本的に、嘘やごまかしを嗅ぎ分けて、すぐに指摘するのよ。街には独特の言語があって、集合的な知識や意識があるの。全部ディテールに宿っているのよ。ニューヨーカーなら映画を観て「それは違う」ってすぐにわかるの。例えば、ボデガ(ニューヨークの街角にある小さな雑貨屋・食料品店 のこと)にはそんなもの置いてないとか、ブラック&ホワイトクッキーはそんな見た目じゃないとか。『薄すぎる、もっと厚いはず』ってね」とニューヨーカーの独特の感性を指摘。「細部にこそ本物が宿るの。この映画は本物のニューヨーカーが作ったってわかるし、街へのラブレターみたいなのよ」と、監督のニューヨークへの愛の深さに言及した。

 バトラーは、クラヴィッツの指摘に同意しつつ「ニューヨークである程度過ごすと、自分のバックグラウンドがニューヨーカーっぽくなくても「自分はニューヨーカーだ」って感じ始めるんだ。だからすごく気持ちよかったし、ニューヨークは本当に好きだよ」と語る。

 元々バトラーはカルフォルニア州アナハイム生まれ、クラヴィッツはカリフォルニア州ロサンゼルス生まれだ。しかしニューヨークには出自がどうであろうと受け入れてくれる包容力があると語り、「アドレナリンに満ちていて、推進力があって、スリリングで、楽しくて、面白いの」とコメント。

 ニューヨークに暮らす等身大の恋人たちを演じた2人について監督は「今回はオースティンが彼自身として現れた初めてのケースだ。彼はしばしば役に消え入り、驚異的なキャラクターに命を吹き込む。でもこの役には、彼自身の要素がとても宿っている」「ハンクはイヴォンヌとの新しい関係に夢中で、ふたりの熱い恋は、より真剣な段階に踏み込もうとしている」「この映画のオースティンとゾーイの間には“熱”がある。ふたりの恋はとても特別で親密だ」と語る。

 公開された場面写真とカップルビジュアルは、スクリーンで紡がれる物語の前日譚のような、親密で新しい恋に夢中なふたりの関係性を捉えている。

■公開情報
『コート・スティーリング』
2026年1月9日(金)全国公開
出演:オースティン・バトラー、レジーナ・キング、ゾーイ・クラヴィッツ、マット・スミス、リーヴ・シュレイバー、ヴィンセント・ドノフリオ、ベニート・マルティネス・オカシオ
監督:ダーレン・アロノフスキー
原作・脚本:チャーリー・ヒューストン
製作:ジェレミー・ドーソン、ディラン・ゴールデン、アリ・ハンデル、ダーレン・アロノフスキー
製作総指揮:チャーリー・ヒューストン、アン・ルーク
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト:https://caught-stealing.jp

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