『アバターF&A』プレミアにビリー・アイリッシュら集結 ジェームズ・キャメロンの来日も

『アバターF&A』ワールドプレミア開催

 12月19日に公開される『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』のワールドプレミアが現地時間12月1日にアメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催され、キャスト・スタッフが集結した。

 本作は、全世界歴代興行収入ランキングで第1位の『アバター』、同ランキングで第3位にランクインしている『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』に続く、シリーズ第3弾。前2作に続き、ジェームズ・キャメロンが監督を務めた。

 ワールドプレミアには、監督のキャメロンをはじめ、主人公ジェイク・サリー役のサム・ワーシントン、ジェイクの妻ネイティリ役のゾーイ・サルダナ、サリー家の養子キリ役のシガニー・ウィーバー、次男ロアク役のブリテン・ダルトン、サリー家の一員の人間スパイダー役のジャック・チャンピオン、ジェイクの宿敵クオリッチ役のスティーヴン・ラングら前作から続投するキャストと、新キャラクター・ヴァランを演じるウーナ・チャップリン、エンドソングを担当するマイリー・サイラスが集結。さらにスペシャルゲストとして、『ターミネーター』シリーズなどを通してキャメロンと親しくなったアーノルド・シュワルツェネッガー、キャメロンと共同で監督を務めるコンサート映画がアメリカで2027年公開予定のビリー・アイリッシュ 、ビリーの実兄であり音楽プロデューサーのフィニアスも登場した。

 プレミアではパンドラの豊かな自然が再現されたほか、今回のタイトルにもなっている“炎”が実際に立ち上がった会場に登場したのは、パンドラという世界をゼロから創り上げたキャメロン監督。世界歴代興行収入の頂に君臨する“全世界No.1映画”の新たな伝説のはじまりに興奮と感動を隠せない様子で、「観客は『アバター』シリーズにいつも何か新しいものを求めます。新しい生物や文化だったり、だから私たちはその期待に応えて、それらを送り出し続けています。でもそれと同時に既存キャラクターの深みもより広げています。最新作は、これまでの中で最も感情的なものになっています。スペクタクルや壮大さを抑えたわけではありません。この家族が経験する試練はとても厳しいものだからね。かなり感情が高ぶると思いますよ」と自信を語る。さらに、「本作を3Dで観る価値は大きいと思います。今やストリーミングでいつでも好きな作品が観られる時代ですが、映画館での鑑賞に観客が求めることは、旅であり、経験だと思います。それを与えてくれるのが、劇場での体験であり、巨大なスクリーンであり、3Dなんです。もちろん物語もうまく語られないといけない。それらがすべてそろって、力を発揮するなら、それを体験と言い、3時間を超えても何ら関係ないんです。あっという間に過ぎていきますよ」と、劇場でこそ真価を発揮する一本だと、映画館での鑑賞を力強く呼びかけた。

 前作で愛する長男ネテヤムを失い、深い悲しみに包まれながらも、家族を守り抜くために人類と戦うことを決意した主人公ジェイク・サリー役のワーシントンは、「このシリーズは、作品を追うごとにアクションがより大がかりでワクワクするものになっています。僕たちがより野心的になってきているんです。最新作は、素晴らしい出来になっています。この物語が描くのは“家族”についてなんです。舞台が地球ではない星だろうと、その中心にあるのは家族と、彼らがお互いに抱く愛なんです。『アバター』シリーズは僕にとってすべてと言えます。この作品は文字通り僕の人生を変えました。ジムとの仕事は楽しいし、何よりもこのシリーズに出演することがが大好きです」と熱く語りつつ、「『アバター』ファンの皆さん、僕たちは日本が大好きです。本作をどうぞ楽しんでください!」と日本のファンに向けてメッセージを贈った。さらに、ジェイクと同じく愛する我が子の死に直面し、時に人間という存在への強い敵意をむき出しにする母でもあり戦士でもあるネイティリ役のサルダナは、「パンドラはとても美しく豊かな世界です。ジムがまた新たな場所をみせてくれますし、この星には信じがたいほどの美しさがあります。最新作では、そんなパンドラに暮らす新たな部族が登場しますし、ナヴィの複雑な人間関係が描かれます。新たな部族のリーダーのヴァランはとってもかっこいいのよ。演じたウーナ・チャップリンは見事な演技を見せてくれました。ただ、この作品において私が最も魅了されたキャラクターはジェイク・サリーでした」と告白。

 2人が築いた家族の一員であり、最新作では成長した姿も見せながら、時には戦いに巻き込まれていく子どもたち。長男ネテヤム、次男ロアク、末っ子トゥクらとともに育ったサリー家の養子で、パンドラの調和を保つ神のような存在“エイワ”との深い結びつきを感じさせる少女キリ役を務めるのがウィーバーだ。『エイリアン2』からの付き合いでキャメロンとの関係も深い彼女は、完成した映画を観て、「このような映画をこれまでに見たことがないです。すばらしくて、すべてがスペクタクル。みんなとても映画を気に入っていました。このシリーズで一番好きという人もいるくらい。それはとても誇りに思えることです」と感慨を語った。

 本作では、“最強の傭兵”クオリッチが再び襲来するだけでなく、彼ら人間と手を組み、シリーズ最大級のスペクタクルに満ちた“炎の決戦”の火種となるのが、「エイワに見放された」とパンドラへ復讐心を燃やすアッシュ族のリーダー、ヴァランだ。“炎を操る力”を携えたヴァランの怒りを巧みに表現するチャップリンは、「本当に幸せで、感謝の気持ちでいっぱいでしたし、ワクワクさせられました。たくさんの人でいっぱいの映画館でこの映画を観ることが今から待ちきれません。この作品は単なる映画ではなく、没入体験そのものなんです。あなたがそこに生きて、経験したように感じると思います。この作品は私の人生の最高の贈り物になりました」とシリーズ初参戦への喜びを語るととともに、「ヴァランという役柄はジムから多くのインスピレーションを得ました。彼の言葉に皆が従うのは、彼自身が言葉を発する時に、その言葉にとても誠実だからです。言葉の力について本当に多くを彼から学びました。彼こそがギフトなんです」と、撮影を振り返りキャメロンからの学びを明かした。

 エンドソングを担当したサイラスは「このプレミアの規模を見ればわかるように、この作品は壮大なスケールです。この壮大さと同時に、親密さ感じるものを合わせ持たせることが、ジェームズの真骨頂です」と映画を絶賛した。

 さらに、キャメロン監督が12月10日に『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』以来3年ぶりに来日することも決定。キャメロン監督からは「日本に行けることをとても楽しみにしていますし、最新作についてお話しできるのを心から楽しみにしています」とコメントが寄せられた。

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■公開情報
『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』
12月19日(金)日米同時公開
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバー、ウーナ・チャップリンほか
監督・製作・脚本:ジェームズ・キャメロン
製作:ジョン・ランドー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.
公式サイト:https://www.20thcenturystudios.jp/movies/avatar3

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