犬飼貴丈、『絶対BL』新作オファーに「“またか”と思いました(笑)」 ゆうたろうと振り返る

犬飼貴丈×ゆうたろう『絶対BL』を語る

 『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男ファイナル』(ABCテレビ)に出演している犬飼貴丈とゆうたろうのインタビューコメントが公開された。

 本作は、『くらげバンチ』(新潮社)連載中の紺吉による同名漫画を原作としたBLギャグドラマ。ある日自分が「BL漫画」の世界の中にいるということに気づいてしまった主人公の男、通称・モブが、迫りくるイケメンたちと、立ち上がりまくる“BL恋愛フラグ”に必死に抵抗しながら日々を過ごしていく。これまで2021年にシーズン1、2022年にシーズン2がCSテレ朝チャンネル1で放送され、現在シーズン3がLeminoで独占配信されている。シリーズファイナルとなる本作は、原作の第5巻のエピソードが映像化され、シリーズ初の地上波連続ドラマとなる。

 脚本を手がけるのは、シーズン1でも脚本を担当した川﨑いづみ。監督は、『うちの弟どもがすみません』などの三木康一郎が務める。

 主人公のモブを演じる犬飼をはじめ、ゆうたろう、伊藤あさひ、塩野瑛久、和田颯(Da-iCE)らが再集結。さらに、猪塚健太、世古口凌らがキャストに名を連ねている。

 犬飼は「“いつか来るだろうな”と思っていました(笑)。これまでもジャブのように(オファーが)あったので、“またか”と(笑)」と笑顔で語る。一方のゆうたろうは「自分の出演作で4シーズン続くのは初めて。スタッフさんや共演者と“ただいま”と言い合える関係がうれしかったです」と温かく振り返った。

 ゆうたろうが「今回はアドリブや顔芸も多く、みんなで作っている感覚でした」と語る今作では、シリーズ恒例のオープニングにも新要素が。ゆうたろうが「これまでは歌って踊っていたけど、今回は犬飼くん作詞・作曲のバンド形式。すごく新鮮でした」と語ると、犬飼は「BLという少しメルヘンな世界観に、ロックのテイストをどう落とし込むかを考えました」と創作の裏側を明かした。

 モブと綾人という兄弟を4シーズン演じてきた2人。犬飼は「ゆうたろうくんは、いい意味で気を使わなくていい。大人っぽく達観しているのに、子どもの部分もある。人として魅力的」と語り、ゆうたろうも「一緒にいて絶妙な距離感を保ってくれる。年々、リアルな兄弟感が増している」と信頼を寄せた。

 ファイナルに向けて犬飼は「“コメディの引き出しはほぼ出し切った”と言えるほど、燃え尽きています。全員が本気で“面白い”をやっている。TVerで何度でも見返してもらえたら」とコメント。ゆうたろうも「僕もよくTVerを使っています。『絶対BL』は20〜30分で気軽に見られるので、移動中や休憩時間にぜひ。特にバンドシーンは必死に練習したので注目してほしい」と呼びかけた。

犬飼貴丈&ゆうたろう コメント

オファーが来たときの気持ち

犬飼:“いつか(オファーが)来るだろうな”とは思っていました(笑)。これまでにも、ジャブのように連絡があったのですが、再び今回やることになって……。“またか”と思いましたね(笑)。

ゆうたろう:自分が出演した過去作でも4シーズン続いた作品ってないですし、スタッフさんや共演者の方とまた会えるのもうれしかったです。撮影現場では「ただいま。今回もよろしくお願いします」という感覚でやらせていただきました。

久しぶりの『絶対BL』メンバー集合について

犬飼:みんな慣れているからリラックスしていました(笑)。

ゆうたろう:特に今回は台詞ではないところの顔芸やアドリブが多く、みんなでつくっている感覚がありました。あと、毎回オープニングでは歌って踊っていたのですが、今回は犬飼くんが作詞・作曲した楽曲で、バンド形式で撮影をしました。ビジュアルを含めて新鮮でしたし、みんな気合を入れて臨んだので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。

作詞・作曲に込めた思い

犬飼:BLというある種、少しメルヘンな世界というものにロックっぽいテイストをどう落とし込むかを考えたりしました。

長く同じキャラクターを演じる中で、自身との共通点を感じたことは?

犬飼:「物事を客観視しようとするところ」はモブに近いのかなと思います。ただ、モブはそこで巻き込まれていくので、結果として客観視できてはいないのですが……スタンスは似ていると思います。

ゆうたろう:僕は、きらびやかな職業に就いてはいるものの、いまだにこの状況を不思議に感じることがあるんです。綾人くんもモブ家の一員なのに、BLの世界では主人公的な立ち位置。自分はそんなつもりがないのに、めまぐるしく環境が変わるところは似ているな、と思います。

役作りで工夫しているところは?

犬飼:これは「作品において」かもしれませんが、余白があったらとにかく埋めています。思いついたことはとりあえずやって、監督に取捨選択してもらう。「意味をなさない場所に、どれだけ意味を持たせるか」をやってきた4年間だったような気がしますね。

ゆうたろう:みんなで面白い方向に向かっているとき、そこで一緒にボケるのではなく、(役回りとして)ツッコミに徹していました。犬飼くんはアドリブを入れてくるし、僕もすぐにふざけちゃうのですが、空気に引っ張られすぎないように気をつけていました。

お互いの印象

犬飼:物事をはっきり言うから、いい意味で気を使わずにいられます。中身は大人っぽく、達観しているのですが、子どもの部分もある。人間として面白い要素がたくさん詰まっているし、人として魅力的だなと思います。

ゆうたろう:お互い詰めすぎないし、離れ過ぎない。一緒にいたらしゃべるけど、スマホをいじっている時間もある……と、本当に絶妙な距離感でいてくれるんです。年々、リアルな兄弟感が増しているなと思います。

「これは主役級だ」と思ったモブの特技や性格

犬飼:巻き込まれ体質ではあるのですが、それってこの世界においては最もBLしやすい展開。「巻き込まれやすい」ということは、BLの世界では主人公になりうるキャラクターなのかなと思いますね。

綾人(ゆうたろう)の恋人・東條(塩野瑛久)とのシーンについて

ゆうたろう:二人はカップルとして成熟してきた印象がありますね。モブの妄想の中では激しい綾人くんと東條ですが、現実世界では割と等身大で落ち着いています。塩野くんや監督とも話し合いつつ、フラットに演じることができました。

TVer視聴者へおすすめしたい見どころや楽しみ方

犬飼:今回、“コメディにおける引き出しは、ほぼ出し切った”と思えるほどで、マンガ『あしたのジョー』のように燃え尽きています。視聴者の方には、みんなが「面白い」を全力でやっているところ、真面目にキュンキュンしているところが届けばいいなと思います。また、次の放送までに何度でも見返せるのがTVerの魅力です。自分のペースでご覧いただければと思います。

ゆうたろう:周りの友だちや家族から「TVerで見たよ」という声をいただくことが多いし、僕自身もよくTVerを活用しています。「絶対BL」は20〜30分と気軽に見られる時間だと思うので、移動中やお仕事の休憩中など、隙間時間にご覧いただきたいですね。特に注目なのがオープニングです。今回挑戦したバンドは、台詞を覚えるよりも大変だったんじゃないかと思うほど、必死に練習しました(笑)。その「がむしゃら感」がそのまま映像に映っていると思いますので、TVerで繰り返しご覧いただきたいです。

『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男 ファイナル』の画像

絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男 ファイナル

自分がBL漫画世界の住人だと気づいた主人公モブが、次々現れるLOVEフラグを回避し奮闘する。卒業間近、さらに強力になった恋愛フラグの嵐に、モブは最後まで「絶対BLになりたくない男」でいられるのか。

■放送情報
『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男ファイナル』(全6話)
ABCテレビにて、毎週日曜1:10~放送
TVer、FODにて、ABCテレビでの放送後見逃し配信
出演:犬飼貴丈、ゆうたろう、伊藤あさひ、塩野瑛久、和田颯、世古口凌、猪塚健太ほか
原作:紺吉 『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』(新潮社バンチコミックスコラル刊)
脚本:川﨑いづみ
監督:三木康一郎
音楽:小山絵里奈
製作統括: 清水一幸、山地克明
共同プロデューサー:遠藤淳平、川村未来、柿崎祐介
企画統括:佐々木基
プロデューサー:齋藤花、卜部龍
企画制作:AmazingEntertainment
制作協力:ファインエンターテイメント
製作著作:朝日放送テレビ、NTT ドコモ・スタジオ&ライブ
©ABCテレビ
公式サイト:https://www.asahi.co.jp/zblfinal/
公式X(旧Twitter):@zettaiBL_final
公式Instagram:@zettaibl_final
公式 TikTok:@zettaibl_final

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