家族が全面的に協力&公認した唯一のドキュメンタリー 『チャップリン』12月19日公開決定

『チャップリン』12月19日公開決定

 チャーリー・チャップリンのルーツに迫るドキュメンタリー映画『Chaplin: Spirit of the Tramp(原題)』が、『チャップリン』の邦題で12月19日より角川シネマ有楽町ほかにて劇場公開されることが決定した。

 ドタバタ喜劇に庶民の哀愁や社会風刺を巧みに組み込んだユーモア溢れる作品を多く生み
出してきたチャップリン。ちょび髭にだぶだぶのズボンと大きなドタ靴、ステッキと山高帽がトレードマークの“放浪紳士”に扮し、笑いの中にさみしさや孤独を抱え、社会のなかで弱い立場の人に寄り添うキャラクターとして愛されてきた。そんな放浪紳士に垣間見えるのは、ロマのアイデンティティ。本作では、チャップリンがロマの血を8分の1引き、そのことを誇りに思っていたことが明かされる。極貧の少年時代からアメリカを追放されスイスで過ごした晩年まで、チャップリンのルーツに迫る。

 チャップリンに関する作品や映像は数多く作られてきたが、本作はチャップリン家が全面的に協力し公認した唯一のドキュメンタリー。製作を担当し、劇中でチャップリンの足跡を辿るのは、息子マイケル・チャップリン。父の名声と親の七光りという重圧に苦しんだマイケルが父子断絶を経て、その関係を見つめ直す。『ドクトル・ジバゴ』(1965年)などで知られる俳優で娘のジェラルディン・チャップリンらも出演し、家族だけが知る素顔を語る。監督を務めたのは、孫のカルメン・チャップリン。世界的な人気者でありながら、一人の人間で父親だったチャップリンを綴る。

 さらに、ジョニー・デップやエミール・クストリッツァら、チャップリンを敬愛する各界の著名人も登場。『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』など作品の引用に加えて、本邦初公開となる家族が撮影したプライベートフィルムや貴重な記録映像を交えながら、作品に投影されるチャップリンの幼少期の記憶やユダヤ人・共産主義者のレッテル、そして放浪紳士に通じるロマの特徴や文化までをも掘り下げる。

 あわせて公開されたティザーポスターでは、“放浪紳士チャーリー”に扮したチャップリンの顔がオリジナルイラストでアーティスティックに表現されている。右中央には、本編に登場する記録映像におけるチャップリンの言葉「私には“ロマ”の血が流れている」が添えられ、彼のアイデンティティを辿る新たな視点が強調される。

 また、スクリーンに映し出された『キッド』を鑑賞する息子マイケルと彼の孫娘のうしろ姿、同じく『キッド』でチャップリンが演じる放浪紳士チャーリーを捉えた場面写真も公開された。

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◼️公開情報
『チャップリン』
12月19日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国順次公開
出演:マイケル・チャップリン、ジェラルディン・チャップリン、ジョニー・デップ、トニー・ガトリフ、エミール・クストリッツァ、ストーケロ・ローゼンバーグ、リタ・カベルト ファルキート
監督:カルメン・チャップリン
音楽:ナサニエル・メカリー
撮影:ケネス・オリベ
編集:フーリア・フアニス
配給:アンプラグド
2024年/90分/スペイン・ベネルクス・イギリス・フランス/原題:Chaplin: Spirit of the Tramp/カラー&モノクロ/5.1ch/1.85:1/日本語字幕:渡邉一治
©The Caravan Trail, A.I.E, Kwanon Films Limited, and Submarine Sublime 2024
Charlie ChaplinTM © Bubbles Incorporated S
公式サイト:unpfilm.com/chaplin
公式X(旧Twitter):@chaplindoc2025

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