『トロン:アレス』ワールドプレミアにジャレッド・レト、ジェフ・ブリッジス、NINら集結

10月10日に日米同時公開される『トロン』シリーズ最新作『トロン:アレス』のワールドプレミアが現地時間10月6日にアメリカ・ロサンゼルスで開催され、本作を手がけたクリエイター陣や、ジャレッド・レト、グレタ・リー、ジェフ・ブリッジスらキャスト陣、そして音楽を担当したナイン・インチ・ネイルズ(NIN)が参加した。
世界で初めて長編映画としてCGを本格導入した1982年のSF映画『トロン』。本作は、2010年に公開された続編『トロン:レガシー』に続くシリーズ第3弾となる。
今回プレミアの会場となったのは、ハリウッドの中心に位置するブルーバード。映画の世界観をイメージし“真っ赤”に染まった空間には、映画の公開を待ちわびた観客たちが集結。歓声があがる中、キャスト・クリエイター陣が華やかな装いで登場し、ファンたちとの交流を楽しむ姿がみられた。
本作を手がけたのは、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(2017年)、『マレフィセント2』などで監督を務めたヨアヒム・ローニング。自身が手がけた最新作がついにお披露目となるということで、ローニング監督は「この映画の完成まで、3年かかりました。撮影中は、『プレミアの日が早く来ないかな』とずっと思っていました。バンクーバーで、週6日、夜遅くまで撮影して、もうヘトヘトになって……。でも、こうしてプレミアの場に立つと、あの苦労も全部吹き飛んでしまうんです。キャストや、共にこの作品を作り上げてきた仲間たちとここにいられることが、本当にうれしくて、感謝の気持ちでいっぱいです」とコメント。
本作の見どころを問われると、「ぜひ劇場で観てください。この映画は“体で感じる”作品です。サウンドが体を突き抜け、音楽が全身を包み込み、そして映像が圧倒的に迫ってきます。ナイン・インチ・ネイルズの音楽、視覚効果による壮大な映像――それらすべてを大スクリーンで体験してほしい。IMAX、Dolby Atmos、レーザー映像――この映画はそのために作られたんです」と語った。
その主人公となるのが、ディリンジャー社が贈る、最強の人型軍事AIアレス。アレス役を務めたレトは、もとより『トロン』シリーズの大ファン。今回はいちキャストとしてだけでなくプロデューサーとしても本作に携わり、9年もの年月をかけてアレスのキャラクター像を作り上げていったという。レトは「このシリーズはもう47年以上続いてる。僕が最初の映画を観たのは11歳のときで、人生が変わったんだ」と感慨深そうに語った。
また会場には、そんなレト演じるアレスに大きな影響をもたらすエンコム社のCEO、イブ・キム役を務めたリー、アレスを現実世界へと贈り出したディリンジャー社の社長ジュリアン・ディリンジャー役を務めたエヴァン・ピーターズらの姿も。さらに、ケヴィン・フリン役でシリーズ続投を果たしたブリッジスも登壇した。
レトは「こうしてジェフと一緒にいられるのは本当に最高だよ」と今回の共演を喜び、「俳優って、なんだか同じ“チーム”の一員みたいなところがあるんだよね。みんな少し緊張していて、いい芝居をしたいと思ってる。だからリラックスしてこそ、本当にいいものが出せるんだ。ジェフとはすぐにその感覚を共有できたんだよ」と、共に乗り越えた撮影を振り返る。そして、「ジェフは愛さずにはいられない人なんだ。みんなが想像する通りの人。優しくて、寛大で、辛抱強くて、楽しくて、ユーモアがある。素晴らしいことだよね」と大絶賛し、「よく“憧れの人には会わないほうがいい”なんて言うけど、僕は会えて本当に良かった。共演することができて素晴らしい経験だった。もっと一緒にやれたらいいのに、って思うよ」ともコメント。ブリッジスも「本当にそうだね」と笑顔を見せた。
また会場には、本作の音楽を担当したナイン・インチ・ネイルズ(NIN)の2人も登場。『ソーシャル・ネットワーク』『ドラゴン・タトゥーの女』『ソウルフル・ワールド』などの音楽を手がけ、アカデミー賞作曲賞など数々の賞を受賞したトレント・レズナーとアッティカス・ロス率いるナイン・インチ・ネイルズ。彼らがグループ名義で映画音楽を担当するのは、今回が初となった。
ローニング監督は、「音楽は『トロン』というシリーズのDNAの中でも非常に重要な要素です」とその重要性を語り、「最初のウェンディ・カーロス、そして『レガシー』のダフト・パンク。あれは本当に史上最高のスコアのひとつでした。だからこそ、トレント・レズナーとアッティカス・ロス、ナイン・インチ・ネイルズが参加してくれると決まったときは、ものすごくホッとしました。彼らの音楽は、この映画の方向性を示してくれました。少しグリティで、より生々しい方向へと導いてくれたんです。その結果に、とても満足しています」とNINの手腕を称賛した。
そんなNINが本作のためだけに書き下ろした5年ぶりの新曲「As Alive As You Need Me To Be」の特別映像も公開。映像では“29分間”という限りある運命に逆らうべく、現実世界へと勢いよく襲い掛かってくるAIたちの脅威、一方で、人間のイブと出会い移ろいゆく様子のアレスの姿も収められている。
■公開情報
『トロン:アレス』
10月10日(金)日米同時公開
出演:ジャレッド・レト
監督:ヨアヒム・ローニング
原題:『Tron: Ares』
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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