アバンギャルディが無表情×無機質なダンスで“AI兵士”を表現 『トロン:アレス』特別映像

10月10日に日米同時公開される『トロン』シリーズ最新作『トロン:アレス』より、ダンスチーム・アバンギャルディが本作の世界観を表現したパフォーマンス特別映像が公開された。
世界で初めて長編映画としてCGを本格導入した1982年のSF映画『トロン』。本作は、2010年に公開された続編『トロン:レガシー』に続くシリーズ第3弾となる。
デジタル世界に送り込まれた天才コンピューター・プログラマーのケヴィン・フリンが、生死をかけたゲームに挑んでいく様子を描いたシリーズ1作目の『トロン』。続編『トロン:レガシー』は、ダフト・パンクが手がけた楽曲も大きな話題となった。最新作『トロン:アレス』では、これまで“現実世界”の人間がデジタル世界へと足を踏み入れてきた同シリーズで初めて、デジタル世界から現実世界へと、“超高度AIプログラム”が襲来するさまが描かれる。主人公は、AIプログラムの実体化によって誕生した、AI兵士アレス。“彼”は圧倒的な力と優れた知能を備えた究極の兵士だが、AI兵士が現実世界で“生存”できるのはわずか29分間。やがて “永遠”を求めてAI兵士たちは暴走を開始し、デジタル世界が現実世界を侵食していく。
公開されたのは、本作の世界観を表現したアバンギャルディのパフォーマンス映像。アバンギャルディは、2022年に結成された17名のメンバーからなる、無表情かつシンクロした独自のスタイルを持つダンスチーム。SNSでは「謎の制服おかっぱ集団」として世界的に人気を博している。その無表情で無機質で完璧なまでのパフォーマンスはAI的な存在感を放ち、人間とAIプログラムを描く本作との親和性が高いことからの起用となった。
映像では、ナイン・インチ・ネイルズの壮大な楽曲にのせて、AI兵士がデジタル世界から現実世界へと足を踏み入れ、未知なる脅威が襲来する様子や、まるでライトサイクルが駆け抜けるような疾走感を、ディリンジャー社の象徴である赤のレーザーライト演出で表現。本作からインスパイアされたLEDスーツをまとったアバンギャルディの裾まで揃った一糸乱れぬシンクロダンスがトロンの世界へと誘う。
撮影後に実施されたインタビューでは、普段制服姿でのパフォーマンスのイメージがある中、映画とリンクした衣装や演出について「初めて着る光の衣装や光のレーザー演出によって、また新しいアバンギャルディの姿を引き出していただいたかなと思っています」と自信をのぞかせたアバンギャルディ。“AI兵士”をコンセプトとしたダンスの工夫した点について、「AIっぽい機械的な動きや、人間っぽいしなやかな動きで、AIが実体化していくのを表現した」と語り、特に、最初の首を振る動作は、機械が“起動していく”イメージで振り付けしたという。首を振り回す振り付けが多いアバンギャルディだが、「(今回)機械なので、機械は首と身体が一緒に動くと思うのですが、それを皆で意識して、一緒に練習して揃えるのを初めてやりました」と、この作品ならではの踊りのポイントを明かした。
また、1995年公開のピクサー映画の1作目である『トイ・ストーリー』の監督であるジョン・ラセターが第1作目の『トロン』をきっかけに全編CG長編アニメーションの制作したことを知った彼女たちは「『トイ・ストーリー』が大好きなので、『トロン』がなかったら『トイ・ストーリー』が出来てないっていう話を聞いて、すごい感謝したいです!」、「普段ゲームをすることが大好きで、このシリーズがゲームにおいてもかなり影響を及ぼしたと聞いたので、関わることができて本当に嬉しい」と、当時の映像革命が及ぼした影響への感動を明かした。

■公開情報
『トロン:アレス』
10月10日(金)日米同時公開
出演:ジャレッド・レト
監督:ヨアヒム・ローニング
原題:『Tron: Ares』
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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