第96回アカデミー賞国際長編映画賞ペルー代表 『少女はアンデスの星を見た』12月20日公開

第96回アカデミー賞国際長編映画賞のペルー代表に選出された映画『Yana-Wara(原題)』が、『少女はアンデスの星を見た』の邦題で12月20日より新宿Kʼs cinemaで劇場公開されることが決定した。
オスカル・カタコラ監督の長編デビュー作『アンデス、ふたりぼっち』に続いてアカデミー賞国際映画賞ペルー代表作品に選出された本作。オスカル・カタコラは、国内外で高く評価され、将来を期待されていたが、高地での過酷な撮影のなか、本作の撮影中に病魔に襲われ、突然亡くなってしまう。オスカル・カタコラの意志を引き継いだのは、長年コンビを組み、プロジェクトに応じて監督・脚本・プロデューサーなどの役割を交互に務めてきた叔父のティト・カタコラだった。オスカル監督の急逝の後、ペルー南部プーノ県エル・コジャオの山頂コントゥリリ地区にて、標高4,000メートル近い過酷な撮影環境を乗り越え完成させた。
舞台は、1980年代のペルー・アンデス地域。80歳のドン・エバリスト(セシリオ・キスぺ)は、13歳の孫娘ヤナワラ(ルス・ディアナ・ママミ)の殺害容疑で共同体の裁判所に告発され尋問を受けていた。審問が進むにつれ、ヤナワラは、ある性的暴力を受けた影響で、アンデスの禁足地に棲む悪霊の出現を引き起こし、恐ろしい幻覚を見るようになっていたことが明らかになる。今なお、アンデスの山々に潜む共同体意識と伝統的な信仰を背景にした、少女の悲劇的な物語があぶり出されていく。
ヤナワラを演じたルス・ディアナ・ママミは、撮影地のコントゥリリ地区でスカウトされ、主役に抜擢された。エバリスト役のセシリオ・キスぺもまた友人の紹介での起用となった。2人とも今作が初めての演技となった。
ルス・ディアナ・ママミは、2024年の国際ガールズ・デーにおいてユネスコと協力し、「私たちには、まだ多くの障害が立ちはだかっている。差別、暴力、質のある教育そして、私たちの声への無関心。私たち少女は自分たちの権利の擁護者になりたいし、なれるのです」とメッセージを述べた。
あわせて公開されたポスタービジュアルは、アンデスの山並みを背景にルス・ディアナ・ママミ演じる、ヤナワラの悲しげな横顔が写され、彼女にこれから待ち受ける過酷な運命を感じさせるものとなっている。
■公開情報
『少女はアンデスの星を見た』
12月20日(土)より新宿K’s cinemaにてロードショー全国順次公開
出演::ルス・ディアナ・ママミ、セシリオ・キスぺ
監督:ティト・カタコラ、オスカル・カタコラ
プロデューサー:ティト・カタコラ
脚本:オスカル・カタコラ
撮影:フリオ・ゴンザレス、 ティト・カタコラ、オスカル・カタコラ
配給:ブエナワイカ
ペルー/2023年/アイマラ語/104分/モノクロ/4:3/原題:Yana-Wara
©2023 CINE AYMARA STUDIOS
公式サイト:https://www.buenawayka.info/yanawara-01

































