広瀬すず×杉咲花×清原果耶が語る『片思い世界』の裏側 ファン必見の豪華特典映像を解説

『片思い世界』特典映像はファン必見

 映画『片思い世界』のBlu-ray&DVDが10月10日に発売される。

 2025年4月4日に劇場公開された『片思い世界』。監督は土井裕泰、脚本は坂元裕二という、2021年に大ヒットした映画『花束みたいな恋をした』のタッグ。そして主演は広瀬すず、杉咲花、清原果耶の3人という豪華キャストとなっている。

 東京の片隅にある古い一軒家で暮している美咲(広瀬すず)、優花(杉咲花)、さくら(清原果耶)は幼い頃に同じ合唱団に所属していた幼なじみ。12年間、3人は一緒に暮らしてきたが、最近の美咲にはバスで見かけるだけの気になる男の子がいた。果たして彼女の「片思い」は届くのか?

 豪華版には本編映像の他に特典映像が多数収録されている。中でも見応え満載なのがメイキングドキュメンタリー「『片思い世界』の世界」で、各シーンのメイキング映像とともに、土井監督と、広瀬、杉咲、清原たち出演者のコメントが交互に挟み込まれる構成となっている。

 冒頭では「本作の世界観」について4人が話している。土井監督は彼女たちの持っている「切実な気持ち」を描けるかどうかが肝だったと語っている。杉咲は出てくる登場人物は軽やかだけど、悲しくて恐ろしい要素が軸としてある不思議なバランスのお話だと感じたそうだ。清原は人間的な「切ない」「苦しい」みたいな気持ちに踏み込みやすい描写になっていて、作品を観る人によって捉え方や重きを置く場所が違うのだろうと感じたので「自分にできることを精一杯しよう」と思ったという。広瀬は、脚本に書かれてない部分の感情を読み取ることがすごく難しいと思ったそうだ。また、脚本を読んだ段階では、どんな感じになるのかと不思議な気持ちになったそうだが、坂元の会話のリズム感や子供に戻ったような気持ちになれる言葉選びに、この物語の3人の空気感や時間の流れが出ているのが伝わり、現場に行くのがとにかく楽しみだったという。

 一方、土井監督は劇中では描かれていない12年間を3人がどう生きてきたかが大事だと思ったそうだ。その12年間については3人の演技に委ねるしかなかったそうだが、撮影の間、3人はずっと一緒にいたそうで、描かれていない12年間を3人の関係性の中で作っていく作業をしているように監督の目には映ったという。

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