久保史緒里、山下美月、与田祐希ら躍進 乃木坂46“3期生”が俳優業で示す存在感

乃木坂46“3期生”が俳優業で示す存在感

久保史緒里

『あんぱん』写真提供=NHK

 そして久保史緒里。NHK大河ドラマ『どうする家康』への出演、映画『ネムルバカ』『誰よりもつよく抱きしめて』での主演、そして現在放送中のNHK連続テレビ小説『あんぱん』での人気歌手・白鳥玉恵役。久保の俳優としてのキャリアは、3期生の中でも特に多彩だ。ヨーロッパ企画や劇団☆新感線への参加など、映像だけでなく舞台でも存在感を示してきた。

 「自分がやりたいこと、経験したいこと、今まではそれが『乃木坂46』という存在があった上でしか考えられなかった」と卒業ブログで綴った久保。(※2)そこで見つけた俳優業という“やりたいこと”で輝く姿をこれからも見せ続けてくれることは、応援し続けてきたファンにとっても喜ばしいことだと言えるだろう。

久保史緒里、乃木坂46としての使命と後輩への思い 「こんなにワクワクしている年も珍しい」

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 ただし、彼女が乃木坂46に与えたものは俳優業での成功だけではない。ラジオ『乃木坂46のオールナイトニッポン』でのパーソナリティ、ラジオイベントの開催、そして「乃木坂46を好きすぎる」という純粋な愛情。それらすべてが、グループの魅力を外部に伝える大きな力となってきた。乃木坂46での活動を通して“やりたいこと”を見つけて、卒業していくことが先輩らの歩んできた道のりだとしたら、久保はまさしく“乃木坂らしい”アイドルだったと言える。

 振り返れば、白石麻衣、西野七瀬、生田絵梨花、松村沙友理、齋藤飛鳥……歴代の卒業生たちが築いてきた女優としての道。その系譜に、3期生たちは確実に新たな1ページを加えている。4期生や5期生も続々とドラマ出演を果たしている。先輩たちが切り拓いた道は、確実に後輩たちへと引き継がれているのだ。

 久保史緒里の卒業は確かに寂しい。だが、彼女が「乃木坂46は、私の人生でした」と言い切れるほどの充実した9年間を過ごし、今また新たな挑戦へと向かっていく姿は、残されたメンバーたちにとっても、ファンにとっても、大きな希望となるはずだ。

参照
※1. https://realsound.jp/movie/2025/09/post-2148939.html
※2. https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/103831

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