津田健次郎の“ジャーナリスト”役は間違いない 朝ドラから日曜劇場まで出演作が続く理由

津田健次郎の出演作が途切れない理由

『19番目のカルテ』津田健次郎の“魂”が乗り移った演技 必要なのは患者と医師の納得?

「声を失えば、私は死んだのと同じです」 TVerで『19番目のカルテ』をみる  『19番目のカルテ』(TBS系)第3話では、…

 TBS日曜劇場『19番目のカルテ』では、第3話のゲストとして、人気アナウンサー・堀田義和を演じた。ドキュメンタリーなどでナレーターとして活躍している津田自身とオーバーラップするような役柄で、声を武器に生きてきた男が喉の病気になり、声を失うかもしれないことに葛藤するという物語だ。医師・徳重晃(松本潤)が手術を勧め「命あってこそ」と話したとき、堀田は激昂する。「声は私の宝です。声を失えば私は死んだのと同じです」というセリフは、津田自身の思いそのものだったであろう。当事者の思いがわかりすぎる津田の振り絞るような叫びには、凄みがあった。セリフではあるが、徳重も「本物は迫力がありますね」と思わず口にするほどだった。

『ザ・ロイヤルファミリー』安藤政信が馬の調教師に 高杉真宙×津田健次郎×吉沢悠も出演

妻夫木聡が主演を務める10月期のTBS日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』に、安藤政信、高杉真宙、津田健次郎、吉沢悠が出演すること…

 そして10月スタートのTBS日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』では、「東日スポーツ」競馬班のエース記者・平良恒明を演じると伝えられている。若手時代、取材に熱が入り過ぎて干されそうになったところを馬主・山王耕造(佐藤浩市)が仲裁に入ってくれたことがきっかけで交流が始まり、今では耕造のロイヤル馬に対して好意的な記事を書く記者だという(※2)。『あんぱん』の東海林編集長とはまた違った記者像を見せてくれそうだ。

 キャリア20年以上のベテランでありながら、俳優としてのブレイクはやや遅めだった津田健次郎。今ではドラマに欠かせない俳優となった。筆者は常々、「おじさん」の魅力とは「深み」と「かわいげ」であると感じているのだが、津田はまさしく深みのある声と外見、物事への深い洞察力に、人間くさい弱さと三枚目的なユーモアを持ち合わせている。この「ギャップ萌え」が、津田へのラブコールが止まない理由なのではないだろうか。

参照
※1. https://thetv.jp/news/detail/1251942/
※2. https://realsound.jp/movie/2025/08/post-2138485.html

■放送情報
2025年度前期 NHK連続テレビ小説『あんぱん』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00〜8:15放送/毎週月曜〜金曜12:45〜13:00再放送
BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜8:15〜9:30再放送
BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:今田美桜、北村匠海、江口のりこ、河合優実、原菜乃華、高橋文哉、眞栄田郷敦、大森元貴、戸田菜穂、戸田恵子、浅田美代子、吉田鋼太郎、妻夫木聡、阿部サダヲ、松嶋菜々子ほか
音楽:井筒昭雄
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り:林田理沙アナウンサー
制作統括:倉崎憲
プロデューサー:中村周祐、舩田遼介、川口俊介
演出:柳川強、橋爪紳一朗、野口雄大、佐原裕貴、尾崎達哉
写真提供=NHK

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