ケン・ローチ監督による2部構成の社会派ドラマ　『石炭の値打ち』11月14日より劇場初公開

　1977年にBBCで放送されたケン・ローチ監督の映画『石炭の値打ち』が、11月14日よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下にて限定公開されることが決定した。

　『麦の穂をゆらす風』『わたしは、ダニエル・ブレイク』でカンヌ国際映画祭パルムドールを2度受賞したイギリス出身のローチ監督が、1977年にBBCのドラマ枠『プレイ・フォー・トゥデイ』のために制作したテレビ映画である本作は、2部構成の社会派ドラマ。1969年に公開された映画『ケス』に続く脚本家バリー・ハインズとのタッグ作品で、英国社会の象徴でもあった炭鉱という労働現場を舞台に皇太子の視察訪問に右往左往する人々をコメディ調で描く第1部と、一転してハードでシリアスな第2部で構成され、炭鉱の人々の暮らしと人生がじっくりと描き出される。

　特集イベント「サム・フリークス Vol.27」で上映された際には、満席となった本作。日本では未ソフト化・未配信だったが、ついに劇場初公開となる。

■公開情報
『石炭の値打ち』
11月14日（金）Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほかで限定公開
出演：ボビー・ナット、リタ・メイ
監督：ケン・ローチ
脚本：バリー・ハインズ
配給：スモモ
1977年／イギリス／原題：The Price of Coal：Part1-Meet the People／Part2-Back to Reality／168分（第1部：77分／第2部：91分）／日本語字幕：岡俊彦
 ©Journeyman Pictures
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