『BPM』監督がローラン・カンテの想いを継いで制作 『君の見る世界をなぞる』8月21日公開

『君の見る世界をなぞる』8月21日公開へ

 第78回カンヌ国際映画祭監督週間オープニング作品としてワールドプレミア上映された映画『Enzo(原題)』が、『君の見る世界をなぞる』の邦題で8月21日に公開されることが決定した。

 本作は、『BPM ビート・パー・ミニット』で第70回カンヌ国際映画祭グランプリを獲得したロバン・カンピヨ監督の最新作。もとはカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した『パリ20区、僕たちのクラス』などローラン・カンテが立ち上げたプロジェクトだったが、企画進行中にかねてより患っていた癌により2024年4月に逝去。これまでいくつものプロジェクトで協働してきたカンピヨ監督が遺志を継ぎ作品を完成させた。

 南仏の裕福な家庭で育った16歳のエンゾは、学校に馴染めず、建築現場で働いている。そこで出会ったウクライナ出身の青年ヴラドに心を寄せるが、彼は兵役のため戦争へと向かわなければならない。順調に日々を送る家族への不信感、将来への不安、そして親しい人が奪われていく戦争の現実。自分の感情を制御できぬまま、エンゾが過ごす夏は、静かに流れていく。

 主人公エンゾを演じたのは、新人のエロイ・ポフ。元競泳選手である彼は、飾らず自然な佇まいがカンテとカンピヨの目に留まり、本作で俳優デビューを飾った。周りの世界に馴染めないエンゾを支える両親役を演じたのは、『シチリアーノ 裏切りの美学』などのピエルフランチェスコ・ファヴィーノと『天使が見た夢』のエロディ・ブシェーズ。さらにエンゾが淡い憧れを抱くウクライナからきた労働者ヴラド役には、実際に建築現場で働いていたアマチュア俳優のマクシム・スリヴィンスキーが起用されている。

 また本作は8月の公開に先駆けて、3月19日から22日まで渋谷で開催される第33回フランス映画祭にて上映される。監督を務めたカンピヨも来日し、上映後のQ&Aに登壇する予定だ。

■公開情報
『君の見る世界をなぞる』
8月21日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開
出演:エロイ・ポフ、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、エロディ・ブシェーズ、マクシム・スリヴィンスキーほか
監督:ロバン・カンピヨ
配給:樂舎
2025年/フランス、ベルギー、イタリア/フランス語、ウクライナ語/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/102分/PG12/原題:Enzo/字幕翻訳:リネハン智子
©Les Films de Pierre / Lucky Red / Page 114 / Les Films du Fleuve / France 3 Cinéma / AMI, Alexandre Mattiussi

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