『愛の、がっこう。』木村文乃の手を握るラウール ついに始まった愛実とカヲルの“禁断の恋”

『愛の、がっこう。』愛実とカヲルの禁断の恋

 夜の学校で互いを見つめ合う愛実(木村文乃)とカヲル(ラウール)。手を伸ばせば抱き合える距離にいるのに、校門の柵が2人を隔てる。

「よじ登って、そっちいっていい?」

 『愛の、がっこう。』(フジテレビ系)第5話では、全く異なる世界を生きる愛実とカヲルの禁断の恋がついに始まった。

 カヲルから受けた「先生は俺のことが好きなんだよ」「俺もそうだから」と突然の告白。愛実は軽く受け流し、2人は再び好意を口に出したら即退学という“校則”のもと、先生と生徒の関係を続けることになる。

 カヲルに言われたことは、図星だった。授業といっても愛実はカヲルからお金を受け取っているわけではなく、いわばボランティアだ。カヲルが読み書きの困難を克服しても、愛実には何の徳もない。「彼を助けてあげられることができれば、私も教師として成長できる気がする」というのはただの言い訳で、愛実はいつしかカヲルに惹かれていた。

 けれど、幼い頃から親に敷かれたレールの上を歩いてきた愛実にとって、相手はホストで自分は教師であるという壁を乗り越えるのは容易いことではない。誰かを本気で愛した結果、レールを外れ、深く傷ついた過去もある。だから再び自分が暴走列車にならないために、必死でブレーキを踏む愛実。学習障害に詳しい副担任の佐倉(味方良介)にカヲルの指導を手伝ってもらったのも、自分たちの間に一線を引くためだろう。

 一方で、カヲルは恋を覚えたての子供のような素直な反応を示す。佐倉の顔を見るや否や、嫉妬の色を見せたかと思いきや、愛実の手を奪って立ち去るカヲル。そのまま訪れた本屋で愛実をかっこよくエスコートしながらも、「恋人に見えるかな?」と浮かれ気分を隠せないアンバランスさ。それはカヲルが早く大人にならなければならなかったことを物語っていて、少し切ない。でも、愛実といる時のカヲルは安心して無邪気な顔を見せる。まるで高校生カップルのように本屋ではしゃぎすぎて、店員に注意される2人。この幸福な時間が少しでも長く続きますように、と願わずにはいられなかった。

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