『ファンタスティック4』ワールドプレミアで主要キャストが集結 「楽しんでもらえたら」

『ファンタスティック4』ワールドプレミア開催

 7月25日に日米同時公開されるマーベル・スタジオの新作映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』のワールドプレミアが開催された。

 本作は、マーベルのヒーローたちの原点にして、その礎を築いたヒーローチーム“ファンタスティック4”の活躍を描く物語。異なる力と個性を持ち、揺るぎない家族の絆で“最強”を超えた唯一無二のヒーローチーム、“ファンタスティック4”。彼らが、地球滅亡の危機に立ち向かうべく、かつてないスケールの戦いに挑む。

 劇場公開を今週に控え、米映画チケット販売大手Fandangoでは前売り券の初日売上が2025年の新記録を達成し、全米で特大のヒットが期待されている。

 7月22日(日本時間)にアメリカ・ロサンゼルスのドロシー・チャンドラー・パビリオンにて、ワールドプレミアが開催され、本作が初上映された。

 ワールドプレミアの会場の外には、『ファンタスティック4』の象徴でもある鮮やかなブルーのカーペットが敷かれており、劇中で使用されているファンタスティカーや、彼らが乗り込む宇宙船が飾られるなど、1960年代のアメリカを思わせる愛らしいレトロフューチャーな世界観が広がっていた。そして『ファンタスティック4』にまつわるキャラクターの衣装などに身を包んだファンたちの姿も見られた。

 ワールドプレミアにはペドロ・パスカル、ヴァネッサ・カービー、ジョセフ・クイン、エボン・モス=バクラックら、“ファンタスティック4”を演じる主要キャスト陣をはじめ、「5人目のファンタスティック」とも呼ばれる高性能ロボットハービー (H.E.R.B.I.E.)の姿も。さらに監督のマット・シャクマンやプロデューサーのケヴィン・ファイギらも登場。

 さらに会場には、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』に出演したシム・リウをはじめ、2026年冬に全米公開を予定している『アベンジャーズ』新作への出演を控えたキャストやデイヴ・バウティスタなど、マーベル・スタジオ作品にゆかりのあるキャスト陣、そして多くの著名人など約3000人が来場した。

 本作でチームのリーダー、リード・リチャーズ/ミスター・ファンタスティックを演じるパスカルは「リードは、誰かのために自分を伸ばすということを表現しているキャラクターだよ。人類を、家族を救うために、自分を限界まで“伸ばす”存在。うまくいかないこともあるし、その“伸び方”が変に見えることもあるんですが、それでもこの能力にはそういった価値があるんです」と、演じたリードのキャラクターとその能力の関係性に触れると、「ファンタスティック4は、“家族であること”によって人類を救う。それがこの物語の核心であり、“一緒にいること”が、互いを救う力になる。そんなストーリーなんです。この映画を楽しんでもらえたらうれしいです」とファンへメッセージを送った。

 リードのパートナーで、身体を透明化する能力の持ち主のスー・ストーム/インビジブル・ウーマンを演じるカービーは、「スーを演じて学んだのは、“本物のヒーローはお母さんたち”ってことなんです。彼女は妊娠し、出産し、新米ママとして子育てに奮闘する。そしてその間ずっと、宇宙規模の存在の危機が迫っていて、任務も進行している……。そんな物語を描く中で、マーベルがこの旅に私を招いてくれたことを本当に光栄に思います」と本作に参加したことへの深い感謝を綴った。

 全身を炎に包み、高速で空を飛ぶことができるジョニー・ストーム/ヒューマン・トーチ役のクインは、「ジョニーはこの家族という組織に大きく影響を受けているキャラクターです。僕としては、何か特別な信条や、“これを入れなきゃ”みたいな意図があったわけではないんだけど、とにかく彼の若さが特徴的だよ」と、ジョニーのキャラクターについてコメント。

 岩のような強固な身体を持つベン・グリム/ザ・シング役のバクラックも、「僕にとってはとても“人間らしい”キャラクターで、これまで演じた中でも最も繊細で優しい人物のひとりです。このキャラクターを演じるという責任を与えられたこと自体が、僕にとっては大きな名誉なんです。この役を任されたことを本当にありがたく思っています」と、演じたベンについて語り、本作へ出演できたことへの喜びを表した。

 シャクマン監督は「子どもの頃からこのコミックスを読んで育ちました。このキャラクターたちは、僕自身の“家族”の一部のような存在でした。ずっと彼らを愛してきたので、MCUの中で彼らを描くのは本当に光栄なことです」と、人一倍深い“ファンタスティック4”への感謝を示すと、「私たちは、『もし1960年代に、キューブリックが夢見たような未来が本当に実現していたら?』という発想で、できるだけリアルに、そしてオーセンティックに描こうとしました。現実の60年代に“レトロフューチャー”の層が重なっているような世界なんです。楽しんでいただけると嬉しいです!」と、本作の舞台となる世界についてアピールした。

 プロデューサーのファイギは、シャクマン監督について「彼はこのキャラクターたち、この世界を熟知しています。トーンのバランス、アクションとの調和、それが本当に素晴らしいんです。皆さんに早く観てほしいですね」と絶賛。さらに、「最初の(マットとの)会話の時点で、私たちはこの映画を“単独作品”として成立させたいというのが明確でした。そして、この物語が独自のユニバース——“Earth-828”で展開することもね。彼もそれを全面的に受け入れてくれました。そして、自分の色をしっかりと刻みながら、今後のマーベルのユニバースにもつながるものにしてくれています」と本作が今後のマーベル作品においても重要な1作となることを強調した。

©2025 Getty Images/Getty Images for Disney
© 2025 20th Century Studios / © and ™ 2025 MARVEL.

■公開情報
『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』
7月25日(金)日米同時公開
出演:ペドロ・パスカル、ヴァネッサ・カービー、ジョセフ・クイン、エボン・モス=バクラック
監督:マット・シャクマン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
© 2025 20th Century Studios / © and ™ 2025 MARVEL.

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