森川葵が『スティンガース』で成立させる“異色のヒロイン像” GP帯ドラマ初主演の必然

森川葵が成立させる“異色のヒロイン像”

 多種多様な警察ドラマを制作してきたフジテレビが、2025年夏にまた新たな警察ドラマを世に送り出す。その名も『スティンガース 警視庁おとり捜査検証室』。ヒロインは、GP帯連続ドラマ初主演となる森川葵だ。

 日本の警察の捜査手法としては未確立な部分も多い“おとり捜査”を行うチーム・スティンガースを舞台にした物語。森川は、アメリカ帰りの女性捜査官であり、スティンガースの室長・二階堂民子を演じる。脚本を『おっさんずラブ』シリーズ(テレビ朝日系)の徳尾浩司が担当することからも、登場人物同士のコミカルなやり取りが楽しめるエンタメ色の強い作品になりそうだ。

 着実に俳優として歩んできた森川がついに掴んだGP帯初主演の役が、森川自身の明るさやこれまで培ってきた幅の広さ、コメディエンヌぶりが生かされそうな役柄というのは、感慨深いものがある。

 ファッション雑誌『Seventeen』の専属モデルとしてキャリアをスタートさせた彼女は、早いうちから俳優としての道に進み始めた。2012年には、映画『Love ToRAIN-ラヴトレイン-』と『転校生』で主演を務め、代表作の一つである『おんなのこきらい』を経て、ドラマ『テディ・ゴー!』(フジテレビ系)でのドラマ初主演。どれも個性が強い役柄が多く、振り切った設定でもしっかりと違和感なく体現することは、森川の持つ強みの一つだろう。ほかの『Seventeen』出身女優が王道ヒロインを演じていく一方で、森川は彼女にしかできない役を丁寧に表現してきた。

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