森川葵「人間やめたくなっちゃいました（笑）」　藤井流星らと“潜入したい場所”を妄想

　フジテレビ系にて7月22日より放送開始される新ドラマ『スティンガース 警視庁おとり捜査検証室』の完成披露試写会・舞台挨拶が、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて7月17日に開催された。舞台挨拶には、森川葵、藤井流星、本郷奏多、志田彩良、井内悠陽、杉本哲太、玉山鉄二が登壇。作品への思いや撮影現場でのエピソードを語り合い、会場をあたたかな空気に包んだ。

　最初に挨拶に立ったのは、FBI仕込みのリーダー・二階堂民子を演じる森川。「こんなにたくさんの方に観ていただけて、本当に感動しています」と客席を見渡しながら笑顔を見せた。役作りについて問われると、「民子は明るくてリーダーシップのある人物。私はつい暗くなりがちなので、“明るくいる”ことを意識しました」と語る。すると、志田が「森川さんが暗いと思ったこと、一度もないです」と返し、藤井も「現場ではすごく明るい方ですよ」と続けるなど、共演者からのフォローが次々に入り、自然と笑顔の輪が広がった。

　スティンガースに新たに加わる熱血刑事・乾信吾を演じた藤井は、「第1話を映画館で観て、映画かなって思ったくらいスケール感がすごかった」と語る。自身とキャラクターの共通点については、「乾は愚直でまっすぐな性格。僕も一度にいろんなことをこなすのが苦手なので、そこは似てる気がします」と分析。

　さらに「この役のために髪をばっさり切りました。メンバーにも『似合ってる』って言ってもらえたので、よかったです」と明かすと、森川から「初めて見たとき、くるっとしてたので“パンチパーマ？”って思っちゃって（笑）」と茶目っ気のあるツッコミが入り、「撮影初日にですよ？ 違いますって」と即座に反応し、場の空気を和ませた。

　元公安部の“頭脳派”・水上涼介を演じる本郷は、「さまざまな人物になりきる役柄ですが、麻雀やポーカーのシーンも多くて。僕自身も麻雀が得意なので、現場でスタッフにルールを教えたりもしました」とエピソードを披露。「ほぼ自分そのままのような感覚で演じてます」と肩の力の抜けた演技スタイルを語った。

　森園はな役の志田は、自身の役を「スティンガースの中では後輩ポジションだけど、物怖じせずズバズバ意見を言える子。そこは意識して演じています」と語る。自身との共通点については「年齢に関係なく距離を縮めるのが得意なので、そこは似てるかなと思います」と話し、森川から「思ってることは割と言うタイプだよね」と声をかけられると、互いに照れたように微笑み合う場面も。

　小山内誠役の井内は、「女装コスプレが趣味の警察官というインパクトのある役なんですけど。衣装合わせの段階で『どう頑張っても男に見える』って言われたので（笑）、実際に女装している方の動画やドラマを見て、動きやしぐさを研究しました」と、体格的なハードルを乗り越えながら真摯に役に向き合った様子を語った。

　“鉄の関口”こと関口欣二郎を演じる杉本は、「アドリブが効かない男という設定なんですが、実際は現場でちょっとセリフのニュアンスを変えることもあります」と打ち明ける。森川から「一番アドリブしてる気がします！」と軽快なツッコミが入り、会場に自然な笑いが生まれた。

　最後に登壇したのは、スティンガースを創設した警察庁審議官・西条巧役の玉山。本作では杉本と同様にアドリブも取り入れているようで、「ひらめいたことはその場でどんどん試すようにしています」とコメント。一方で、「台本通りにやれ、と先輩に教えられてきた世代なので、そのバランスを探りながらやっています」と真剣な表情も見せた。

　撮影開始から1カ月が経ち、スティンガースチームの結束も深まりつつある様子。現場の雰囲気について問われた藤井は、「控室にはトランプとかオセロとか、いろんなおもちゃが用意されてて、なんか児童館みたいなんですよ」と笑顔。「今日もババ抜きやってたんですけど、本郷くんがまた負けてて。番組でも負けてたのに、今日も初戦でしっかり負けてました（笑）」と、和気あいあいとした様子を明かした。

　本郷も「ある日から急に、楽屋にけん玉とかオセロとかが大量に入ってて。子供だと思われてるんですかね（笑）」と笑いながらも、「結局みんな、まんまと遊んでるんですよ」と撮影の合間のひとときを振り返る。

　その他にも、控え室での意外なエピソードが明かされる場面も。玉山が「今日初めてみんなと一緒のシーンを撮ったんですけど、控室では哲太さんがおじさんなのに一番はしゃいでて（笑）」と明かすと、志田も「哲太さんは一番一緒に遊んでくれます。オセロで私が負けたとき、もう一回お願いしたら快く付き合ってくれました」と嬉しそうに語った。