『あんぱん』“ガード下の女王”薪鉄子役の戸田恵子がついに登場 アンパンマンと重なる姿も

『あんぱん』戸田恵子とアンパンマンが重なる

 戸田恵子が、NHK連続テレビ小説『あんぱん』第15週「いざ!東京」第75話より本格登場している。言わずもがな、戸田は『それいけ!アンパンマン』でアンパンマン役の声優を務め、生前のやなせたかしとも交流のあった一人。俳優としても『なつぞら』(2019年度前期)や『ちゅらさん』(2001年度前期)など数々の朝ドラ経験もある、レジェンド声優/俳優の満を持しての登場と言える。

戸田恵子は『あんぱん』における最重要ピース “てっかのマキちゃん”の立体化に期待大

朝ドラ『あんぱん』(NHK総合)には多彩な俳優陣が顔を揃えている作品だが、放送開始から半年が経過して物語が折り返し地点に入ったい…

 演じるのは高知出身の代議士・薪鉄子。のぶ(今田美桜)以上のハチキンで、「弱い立場の者に手を差し伸べる」という強い信念を持った、後にのぶの人生に大きな影響を与えていくこととなる人物だ。第74話では顔は映し出されてはいないものの、鉄子がガード下でうずくまる子供たちに自身のジャケットを被せる「ガード下の女王」と呼ばれる由縁のようなシーンがインサートされていた。

 戸田は今回の『あんぱん』の台本を読んだ感想として、『アンパンマン』第1話にある「ボク、胸のなかがとってもほかほかしてるよ。人を助けるって、こんなに胸があったかくなるものなの?」というアンパンマンがジャムおじさんに問いかける場面と、鉄子の姿が重なって見えたと話しており、困った人に手を差し伸べる鉄子がアンパンマン、ひいてはやなせ作品のメッセージそのものと言え、この役を演じられるのは戸田以外にはいないだろう。

 実際、東京に取材にやって来た東海林(津田健次郎)たちも、知らず知らずのうちに鉄子に助けられている。のぶ以外の東海林、岩清水(倉悠貴)、嵩(北村匠海)が屋台で食べたおでんで食あたりを起こし、そこに居合わせたのが鉄子だった。

 「仕方ないねぇ。部屋に運ぶよ」とガード下のバラックで、川の字になって寝る3人。割烹着スタイルの鉄子を、まさか自分たちが捜している「ガード下の女王」とは思いもしないのだろうが、のぶだけは高笑いをする鉄子が気になっていた。戸田のセリフの投げかけ方や素振りがなんとなく舞台役者としての演技寄りにも見えてくる。

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