SixTONES 京本大我、表現活動の“軸”にあるファンの存在 「創作の原動力になっている」

SixTONES 京本大我、原動力はファンの存在

 6月6日より全国公開中の原菜乃華主演映画『見える子ちゃん』は、泉朝樹による同名漫画を『予告犯』『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』などで知られる中村義洋が脚本・監督を務め実写映画化したホラーコメディ。ある日突然、霊が見えるようになってしまった女子高生・四谷みこ(原菜乃華)が霊たちに見えていると悟られないよう無視することを選んだ日常が、コメディタッチで描かれる。

 そんな同作で、みこが通う高校に代理の担任として赴任してきた教師・遠野善を演じるのは京本大我。SixTONESのメンバーとして、そして俳優としてのキャリアを積み重ねながら、表現者としての活動にも精力的に取り組む京本が“軸”としていることについて話を聞いた。

“教師役”として挑んだ『見える子ちゃん』の現場

――完成した作品をご覧になって改めて感じた『見える子ちゃん』の魅力を教えてください。

京本大我(以下、京本):「ホラーなのに楽しい」という感覚がすごく新鮮だなと思いました。僕自身は怖いものが得意なタイプではないんですけど、怖がらせるだけじゃないコメディとのバランス感覚がすばらしいなと感じていて。映像で観た時に、想像を凌駕するクオリティに感動しました。

――ホラーが苦手とのことですが、撮影中は大丈夫でしたか?

京本:観客視点だとビックリするかもしれませんが、「このシーンは、こういうふうに演出するのか」とわかっている状態で演じていたので、大丈夫でした! やはりホラー作品ならではの演出方法や撮り方を間近で体験できたのは勉強になりました。

――撮影現場の雰囲気はどうでしたか?

京本:原(菜乃華)さん、久間田(琳加)さん、なえなのさんの御三方は僕が撮影に入った時には、もう数週間撮影をされていたので、関係性がすごく素敵だなと感じました。本当の友達みたいだなって。先生面しているわけではないですけど、安心感がありました。

――たしかに、本当の先生みたいですね。

京本:やっぱり先生と生徒って、薄い壁があるんですよね(笑)。みなさんが楽しそうにワイワイしていても、自分はそこに混ざれないぐらいに大人になっちゃっているというか。マネージャーと「みんな若いね……」と言いながら端の方で見ていました(笑)。

――(笑)。京本さんが演じられた遠野善は、どんな人物だと感じましたか?

京本:予告編ではミステリアスな雰囲気が強調されているのですが、そのインパクトとは裏腹に繊細な一面もある役だと思っています。演じる上で、そのギャップを演出するのに大変な部分もありましたが、その複雑さが魅力でもあるので、観てくださる方々にも一筋縄ではいかないような魅力が届けられたらなと思っています。社交的じゃないところや、ちょっと控えめなところは、近い部分があるかもしれません。でも、遠野善ほどではないかな(笑)。共感できる部分を少しずつふくらませて、役として組み立てていった感覚があります。

――中村監督は遠野について「相当難しい役、お芝居がうまくないと伝わりません」とおっしゃっていましたが、ご自身ではどう感じていましたか?

京本:遠野はいろんな解釈が持てる役だと思っていました。だからこそ、「自分が考える彼の印象をどれだけ前に出すべきか」という塩梅は、監督に相談していました。それに対して監督も「今のは少しやりすぎたかも」など、細かくフィードバックをくださったので、すごくやりやすかったです。

――そのやりとりがあった分、演じるうえでの迷いは少なかったですか?

京本:苦戦はしました(笑)。どれくらいのトーンで成立するかというのは、ホラー要素が加わった映像を観るまではわからなかったんです正解がいくらでもある役だからこそ、演じている時は探り探りでした。

――完成した作品をご覧になって、ご自身の演技に点数をつけるとしたら、何点くらいですか?

京本:自己評価はどうしても低くなっちゃいます。作品そのものがすごくおもしろかったので、その力に助けられた部分が大きいなと感じています。共演者の皆さんに引っ張っていただいていた場面もたくさんありましたし、本当に周りの力に支えられてできた役だったと思います。

――これまで数々の出演作を重ねてきている京本さんなので、「自己評価が低いのが意外でした。逆に「これはちょっと自信あるかも」という分野はなんですか?

京本:なんだろう……そう言われると難しいですね。挑戦してる姿、過程を見せられるのが、アイドルのずるいところでもあって。あ、強いていうなら、朝は強いです! 20年近く芸能界にいて、1回も遅刻したことがないので!

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