栗山千明、『彼女がそれも愛と呼ぶなら』で気づいた“幸せ”の形 「良い、悪いではない」

栗山千明が気づいた“幸せ”の形とは

 読売テレビ・日本テレビ系で放送中の木曜ドラマ『彼女がそれも愛と呼ぶなら』で主演を務める栗山千明のインタビューコメントが公開された。

 一木けいの同名小説をドラマ化する本作は、シングルマザー伊麻と3人の恋人たちによる正直すぎる愛が混ざり合うヒューマンラブストーリー。

 大学院生の氷雨(伊藤健太郎)が恋に落ちたのは、一回り年上の女性・伊麻(栗山千明)。年齢の差を超えて惹かれ合っていく中で、一歩踏み出そうとした氷雨に対して、伊麻が告げたのは「2人の恋人と暮らしている」という事実。全員が同意し理解しあった上での“複数恋愛”という愛を貫く伊麻、そんな愛の形に戸惑う氷雨、さらに伊麻の恋人である到(丸山智己)と亜夫(千賀健永)の4人の、常識では収まらない関係が行きつく先は。

 栗山は演じる伊麻役について、“みんなから愛される女性”と評価する。「伊麻は、『自分が好きな人』が幸せであることを喜びに思える人なのですが、それはすごく素晴らしい考えですし、自分もそういう考えでいられたらいいなと思います」と考え方について共感。

 一方で、複数恋愛については「自分が演じる上で『どういう感覚なんだろう』と、理解するのが難しかったですね」とコメント。だが、そこには発見もあったという。「最初はまったく想像がつかなかったんですが、『幸せ』というものを追う中で、それぞれが行き着くゴールもあるんじゃないかなと思いました。良い・悪いの問題ではなく、『そこに幸せがあるなら、どんな形であれいいよね」と改めて気づかされました』と考えを明かした。

 TVerでは、第4話まで配信中。見どころについては「氷雨が、亜夫と到と初めて会うシーン」を挙げる栗山。「『複数恋愛ってこうだよね』というこのドラマの核なんじゃないかな、と思う場面です。伊麻が『私、他にも彼氏がいるの』と言ってふたりを紹介したとき、伊藤さん演じる氷雨が『そりゃそうなるよね!』という表情をしていて……(笑)。おそらく見てくださっている方々も、導入は同じ感覚になるのかなと思います」と語った。

栗山千明(伊麻役)コメント

栗山千明

伊麻の性格について

とても無邪気でかわいらしい人です。年齢的には41歳で十分大人なんですけど、とても素直な少女のようで、みんなから愛される女性かなと思います。

複数恋愛という設定で共感できる部分

伊麻は、「自分が好きな人」が幸せであることを喜びに思える人なのですが、それはすごく素晴らしい考えですし、自分もそういう考えでいられたらいいなと思います。

理解し難い部分

もちろん、複数恋愛という形がダメではないと思うんですけど、自分が演じる上で「どういう感覚なんだろう」と、理解するのが難しかったですね。自分なりに調べる中で「そのとき向き合ってる相手を素直に受け入れる」という記事を見て、その感覚なんだと気づきました。自分と一緒にいないときの相手を追わないし、他でどうしようが自由。「目の前にいる人を大切にする考え方」になると、複数恋愛という形が成立するのかな、と落とし込みながらやっています。

複数恋愛の価値観についての気づきや発見

最初はまったく想像がつかなかったんですが、「幸せ」というものを追う中で、それぞれが行き着くゴールもあるんじゃないかなと思いました。良い・悪いの問題ではなく、「そこに幸せがあるなら、どんな形であれいいよね」と改めて気づかされましたね。一方で、当人同士はいいかもしれないけど、周りにいる人はどう思っているのか……という視点もストーリーの中で描かれます。本当にいろんな見方があると思うので、ぜひ本編でご覧いただきたいです。

様々な視点が描かれることについて

そうなんです。もちろん「当人たちの幸せを考える」のはいいことだと思うんですけど、でもそれによって周りの方が、もしかしたら傷ついたり悩んだりしているかもしれない、というのは悩ましいポイントです。ちょうど今、そのシーンを撮っているところなので、頑張ります!

それぞれの相手との恋愛に対して名前をつけるなら?

氷雨は、自分とは違う感覚を与えてくれたり、本好きで「こうらしいですよ」と、いろんな知識を教えてくれたりするので「発見」や「新世界」ですね。亜夫は「ソウルメイト」です。ドラマや映画を見たとき、一緒の場面で泣いて、一緒の場面で笑えるみたいな、そういうふたりかなと思います。到とは、過ごしてきた時間が長いので「絆」ですね。伊麻はシングルマザーなのですが、彼は娘の千夏(小宮山莉渚)を伊麻と同じように見守ってくれるし、誰にも言えない悩みも、到だったら相談できる関係ですね。

第4話までの見どころ

氷雨が、亜夫と到と初めて会うシーンは、「複数恋愛ってこうだよね」というこのドラマの核なんじゃないかな、と思う場面です。伊麻が「私、他にも彼氏がいるの」と言ってふたりを紹介したとき、伊藤さん演じる氷雨が「そりゃそうなるよね!」という表情をしていて……(笑)。おそらく見てくださっている方々も、導入は同じ感覚になるのかなと思います。

『彼女がそれも愛と呼ぶなら』の画像

彼女がそれも愛と呼ぶなら

正直すぎる愛が混ざり合う、大人たちのヒューマンラブストーリー。栗山千明が主演を務め、伊藤健太郎、千賀健永、丸山智己が共演する。氷雨と伊麻、さらに伊麻の恋人である到と亜夫の4人の、常識では収まらない関係を描く。

■放送情報
『彼女がそれも愛と呼ぶなら』 
読売テレビ・日本テレビ系にて、毎週木曜23:59~放送
出演:栗山千明、小宮山莉渚、伊藤健太郎、千賀健永、丸山智己、徳永えり
原作:一木けい『彼女がそれも愛と呼ぶなら』(幻冬舎文庫)
脚本:おかざきさとこ、上野詩織
監督:上田迅、遠藤光貴、弓座翔平
チーフプロデューサー:岡本浩一(ytv)
プロデューサー:伊藤愛(ytv)、中山喬詞(ytv)、遠藤光貴(ザ・ワークス)、梶原建太(ザ・ワークス)
制作協力:ザ・ワークス
制作著作:読売テレビ
©︎読売テレビ
公式サイト:https://www.ytv.co.jp/kanosore/
公式X(旧Twitter):@kanosore_ytv
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