乃木坂46 井上和が繰り返し観てほしいシーンは? 主演作『スプリング!』を振り返る

テレビ朝日系にて3月21日に放送された『スプリング!』で主演を務めた井上和(乃木坂46)のインタビューコメントが公開された。
本作は、2000年7月の創設以来、数多くのシナリオライターを輩出してきたテレビ朝日新人シナリオ大賞の第23回大賞に選出された、松下沙彩の同名作品を映像化した青春ラブストーリー。“小論文”をテーマに、高校生の葛藤と恋を描く。
合格間違いなしと言われていた国立大学の前期試験に落ちてしまったガリ勉優等生の逢坂碧(井上和)は、同じく不合格だったという同級生男子・村瀬佑(藤岡真威人)に誘われ、後期試験に向けて一緒に小論文対策の補習に臨むことに。大人しく目立たないタイプの碧と明るく人気者の佑……これまで交わることのなかった2人は、3日間小論文に向き合いながら互いの心を近づけていく。
井上が本作で演じた碧は高校3年生。当時の自分自身とも重ねるところが多かったそうで、「私が高校3年生のころはちょうど乃木坂に加入して、個人的にもいろいろな変化があった年でした。当時の自分と重ねると、似ている部分が多く、演じる上ではやりやすかったです。演技をしていても、過去の自分を思い出す作業が多かったかなと思います」と振り返った。
放送を終えて繰り返し観てほしい点としては、「最初の方の碧ちゃんって人のことを常に疑っているんです。『多分この子の頭の中ってすごく騒がしいんだろうな』と思ったというか(笑)、いろいろなこと考えて話しているんですよね。そこは、台本をいただいたとき、映像でも表現できるよう意識したシーンでもあるので、何度でもご覧いただきたいです」とポイントを解説。
最後に視聴者へ向けて、「『スプリング!』は、思春期の学生たちがさまざまなことを考えながら成長していく姿を描いた作品です。いろいろなことが移り変わる今の季節にぜひ見ていただきたいです。よろしくお願いします」とメッセージを送った。
井上和(逢坂碧役)コメント
地上波ドラマ初主演、初出演について
見てくださる方に物語を伝えるため、感情を伝えるために、いろいろな場面を切り取り、映像を介してお届けすると思うのですが、スタッフさんも演じる側も、皆さんすごくエネルギッシュで繊細なお仕事をされているんだな、と実感しました。
出演が決まった後の周囲の反響
普段、新しいお仕事が決まったときは、メンバーに伝えることが多いんですが、今回、最初に同期の五百城茉央ちゃんに報告をしたら、すごく喜んでくれました。あと、経験豊富な先輩方に、いろいろな現場で「大変だと思うけど、頑張ってね」とエールをいただいてうれしかったです。
脚本の魅力
小論文をテーマにしたドラマは珍しく、真面目でかたいイメージを持たれる方もいると思うのですが、ジーンとあたたかい気持ちになる作品だと思います。この台本を初めて読んだとき、私も涙してしまうシーンがありました。こんなに素敵な作品に出演させていただけるなんて、ありがたい気持ちでいっぱいです。
演じた碧の印象
碧ちゃんは、書道部の元部長ということもあってか、言葉を大切にしている子なのかなと思います。性格的に、人の意見を素直に受け取れなかったり、一度、自分で考えてから口にするからこそ、たくさんおしゃべりする子ではないのかなと思いました。
碧の好きなところ
人に与えられた言葉や、自分が相手に与える言葉を大切にするところが大好きです。
学生時代の自身との共通点
私が高校3年生のころはちょうど乃木坂に加入して、個人的にもいろいろな変化があった年でした。当時の自分と重ねると、似ている部分が多く、演じる上ではやりやすかったです。演技をしていても、過去の自分を思い出す作業が多かったかなと思います。
性格が近い?
近いと思います。本当に碧ちゃんは不器用で、なかなか素直になれないのですが、そういうところもすごくかわいらしいんです。でも、当時の自分を思いだすと、むずがゆく、「もっと素直になれよ〜」という感情にもなります。さまざまな方向で碧ちゃんと自分のことを見つめた撮影期間だったなと思います。
碧として佑と接してみて
真逆な2人のお話なので、台本を読んでいてもすごく面白かったです。「こういう気持ちになるんだ」と思ったり、佑くんについて発見することがあったり、演じていてもとても楽しかったですね。
撮影後、文章を書く上で意識するようになったこと
改めて、文章から自分自身のことを知ってもらうってすごく大事だなと思いました。「言葉」って人に思いや感情を伝える手段のひとつだと思うので、(ブログでは)出来事だけを書くのではなく、自分のことを好きになってもらえるよう、いろいろ考えて書きたいなと思いました。
ブログにはどんな特徴が?
私のブログは、アイドルらしい字体や絵文字があるというよりは、淡々と客観的に自分を見て書いてしまうところがあるので、かわいげがないなと思います(笑)。だからこそ、今後はもっと自分勝手に、いい意味でもっと「私」を出して書いてみたいな、と思っています。
乃木坂46のオーディションの対策は立てていた?
たくさん審査があって、いろいろなことを見ていただくのですが、自己PRをするときは、毎回原稿用紙に何をしゃべるか一言一句書き出して、それを一生懸命丸暗記したり、私は絵を描くのが好きだったので、描いて持っていったり……。準備に準備を重ねて「大丈夫!」って思いながら、オーディションを受けていました。
繰り返し見てほしいシーン
最初の方の碧ちゃんって人のことを常に疑っているんです。「多分この子の頭の中ってすごく騒がしいんだろうな」と思ったというか(笑)、いろいろなこと考えて話しているんですよね。そこは、台本をいただいたとき、映像でも表現できるよう意識したシーンでもあるので、何度でもご覧いただきたいです。
頭の中で会議をする方?
結構会議します(笑)。自分の思いを届けるタイミングが多くあるので、そうなると、ひたすら頭で会議をしながら話していますね。
視聴者へメッセージ
『スプリング!』は、思春期の学生たちがさまざまなことを考えながら成長していく姿を描いた作品です。いろいろなことが移り変わる今の季節にぜひ見ていただきたいです。よろしくお願いします。
■配信情報
第23回テレビ朝日新人シナリオ大賞『スプリング!』
TVerにて配信中
出演:井上和、藤岡真威人、松本麗世、芝大輔、駿河太郎
脚本:松下沙彩
ゼネラルプロデューサー:服部宣之(テレビ朝日)
プロデューサー:高橋宜嗣(テレビ朝日)、髙木萌実(テレビ朝日)、山川秀樹(テレビ朝日)、下山潤(ノックアウト)
演出:籔下雷太
制作著作:テレビ朝日
制作協力:ノックアウト
©テレビ朝日