KAT-TUN 亀梨和也×上田竜也×中丸雄一が俳優として歩んできた軌跡 三者三様の活躍を辿る
2月12日、KAT-TUNが3月31日をもって解散することをファンクラブ会員に向けて発表。続いて、所属事務所であるSTARTO ENTERTAINMENTが公式サイトを通じて伝えた。
KAT-TUNは2006年3月に6人組アイドルグループとしてデビュー。シングル『Real Face』、アルバム『Best of KAT-TUN』、DVD『Real Face Film』と、3タイトルを同時発売するなど華々しいデビューを飾った。
KAT-TUNのはじまりは2001年4月。音楽番組『ポップジャム』(NHK総合)にて堂本光一の専属バックダンサーとして結成。以降、歌にダンス、そしてファッショナブルなスタイルも大きく注目を集め、2002年8月に初の単独ライブ『KAT-TUN お客様は神サマーConcert 55万人愛のリクエストに応えて!!』には、デビュー前のグループにもかかわらず、動員数約2万人のコンサートに約55万人からの応募があるなど絶大な人気を集めた。盛んな音楽活動の一方で、ドラマや映画にも多数出演してきた彼ら。代表作と共に俳優としての軌跡に触れてみたい。
亀梨和也
KAT-TUN結成前、ドラマ『3年B組金八先生 第5シリーズ』(1999年/TBS系)で俳優としてのキャリアをスタートさせたのが亀梨和也。『ごくせん』第2シリーズ(2005年/日本テレビ系)で小田切竜役を、同年9月には『金田一少年の事件簿「吸血鬼伝説殺人事件」』(日本テレビ系)で金田一一役を務めるなど、事務所の先輩から代々続く伝統の作品に出演し、後輩へとバトンを繋いできた。その出演歴からも伝わるように、デビュー前から信頼と注目を集める存在だった。
『ごくせん』第2シリーズでは、オリジナルメンバーの赤西仁と共に大ブレイク。『野ブタ。をプロデュース』(2005年/日本テレビ系)では、共演の山下智久とスペシャルユニット・修二と彰を結成し、主題歌「青春アミーゴ」はミリオンヒットを記録した。2006年7月期には“月9”に登場。ドラマ『サプリ』(フジテレビ系)で伊東美咲とW主演を務めたのに続き、10月期には『たったひとつの恋』(日本テレビ系)で綾瀬はるかと共演。物語の舞台である横浜と、小田和正が楽曲提供した主題歌「僕らの街で」には、いまなお特別な思いがある人も多いのではないだろうか。
『ごくせん』第2シリーズでは亀梨が挿入歌「絆」を歌ったほか、ドラマ『東京バンドワゴン〜下町大家族物語』(2013年/日本テレビ系)で、玉置浩二ら共演者と堀田家BANDを結成し、ドラマ主題歌「サヨナラ☆ありがとう」をリリースするなど、作品の枠を超えてドラマと音楽を結んできたのも亀梨の特徴だ。また、2011年放送のドラマ『妖怪人間ベム』(日本テレビ系)で共演した杏、鈴木福とは現在も交流があり、共演をきっかけに出会った人の縁を大切にする人柄も伝わってくる。
映画出演も積極的で、初の映画単独初主演作『俺俺』(2013年)では一人で33役を演じたほか、和製スパイ映画を狙いとした映画『ジョーカー・ゲーム』(2015年)では海外ロケに本格アクションに挑戦と、俳優としてさらに磨きをかけた芝居で魅了。天才スパイ、天才怪盗、弁護士役とクレバーな役柄からラブストーリー、時代劇、コミカルな作品と出演作の幅が広い。