岡田准一、プロデュースも手がけた主演作『イクサガミ』に手応え 「めちゃくちゃいい感じ」

300人のキャストが登場するシーンもあったという本作の撮影。藤井監督はそのシーンが人生で一番大変だったといい、「あの2〜3週間はもう思い出したくもないくらい、本当に辛かった」と打ち明けた。岡田は『アクションもそうですが、怪我人を出さないということも、アクション担当のトップとして一番大事なこと。この300人で時代ものの新しいアクションをどう作っていくかは、監督ともお話をさせてもらいました。CGなどいろんなものが発達して派手な画は作れるけれど、日本的な伝統をつなぎながらすごいと思わせる画作りはどういうものか。僕らは『ルックを良くしよう』とずっと言っていたんですけど、その“ルック”がなんなのかを監督と話したりしました。監督から投げられる宿題もとてもハードルが高くて、『ここはワンカットで行きたい』とか無茶言うんですよ(笑)。そういうことをどういうふうにできるか日々考え続けました」と藤井監督の無茶振りエピソードも披露した。
撮影時のエピソードについて話が及ぶと、藤井は「プロデューサーでもある岡田さんのありがたみをみんな忘れていくっていう(笑)。『お疲れ様でした』と僕らと一緒に渋谷駅に放り出されるんです。『いや、岡田さん大丈夫なのかな。渋谷駅に急に放り出されて』って思ってました」と裏話を披露。岡田も「渋谷集合のロケハンとか、バスに乗ってみんなで一緒に行ったり。主演のときは新幹線のいい席に乗らせてもらえるんですけど、プロデューサーのときは普通にみんなで一緒に行くっていう」と主演とプロデューサーで異なった点を明かした。

最後に岡田は「藤井くんたち若い世代の力を借りて、“Made in Japan”を世界に向けてどう作っていくかをやってきました。この作品が世界に届いて、日本の方たちにも『カッコいいね』と言ってもらえるものを作るのが自分のテーマでした。それが叶えられるクオリティの作品に仕上がっていて、めちゃくちゃいい感じになっています。若い日本のクリエイターたちの才能を感じてもらえたら嬉しいです」とコメント。一方で藤井は「僕はずっと映画・ドラマが好きでこの仕事をやってきたんですけども、自分が生まれてから初めて出来たプラットフォームが配信というサービス。なので配信ドラマというものを同世代のように感じている節があります。ここからどういうふうに進化していくか、または退化していくかを、目を逸らさず、自分もその当事者として戦い抜きたいという思いで受けた企画です。その責任は本当に大きなものだったんですけれども、逃げずに戦い抜いたので悔いはないです。観てくださるみなさまへの期待を裏切らないように、完成まで頑張っていきたいと思います」と完成に自信を見せた。
■配信情報
Netflixシリーズ『イクサガミ』
Netflixにて、11月世界独占配信
主演・プロデューサー・アクションプランナー:岡田准一
出演:藤﨑ゆみあ、清原果耶、東出昌大、染谷将太、早乙女太一、遠藤雄弥、淵上泰史、城桧吏、山田孝之、一ノ瀬ワタル、吉岡里帆、二宮和也、玉木宏、伊藤英明
原作:今村翔吾『イクサガミ』シリーズ(講談社文庫刊)
監督:藤井道人、山口健人、山本透
脚本:藤井道人、山口健人、八代理沙
音楽:大間々昴
撮影:今村圭佑、山田弘樹
照明:平林達弥、野田真基
プロダクションデザイナー:宮守由衣
衣装デザイン:宮本まさ江
キャラクタースーパーバイザー:橋本申二
VFX:横石淳
助監督:山本透、平林克理
エグゼクティブ・プロデューサー:高橋信一
プロデューサー:押田興将
制作プロダクション:オフィス・シロウズ
企画・製作:Netflix






















