樋口真嗣、草彅剛との約20年ぶりのタッグを振り返る 「やっとチャンスが回ってきた」

樋口真嗣、草彅剛との約20年ぶりタッグを語る

 Netflixが2025年に配信する注目作品を紹介するラインナップ発表会「Next on Netflix 2025」が2月12日に都内で開催され、4月23日に世界配信されることが発表された『新幹線大爆破』のトークパネルに監督の樋口真嗣とエグゼクティブ・プロデューサーの佐藤善宏(Netflix)が登壇した。

(左から)佐藤善宏、樋口真嗣

 1975年に公開された佐藤純彌監督による東映映画『新幹線大爆破』をリブートする本作。樋口は本作を手がけることになった経緯について、「『新幹線大爆破』は50年前から好きな作品。小学校3年生のときに初日に観に行って、それ以来ずっと好きでい続けている。レーザーディスクのジャケットデザインもやらせていただいたりしました。本当に、人生の中で3本の映画を選べと言われたら、そのうちの1本が『新幹線大爆破』。佐藤さんに事あるごとに『この映画いいから観てよ』って言っていたら、それがまさかそのまま打ち返されてくるとは思いませんでした」とオリジナル作品への愛を語る。

 樋口が全幅の信頼を置いているというプロデューサーの佐藤とのタッグで実現した今回のリブート。オリジナル版との違いについては、「50年前と今では全く違う世の中になっているので、同じような物語を作ろうとしても、自ずと変わってきちゃうわけです。なので、リメイクではなくてリブートにして、お題だけ同じ話をいただきました。それを今の世の中に置き換えて、どういうふうに新幹線に爆弾を仕掛けて話が展開できるかを考えました」と全く違うストーリーになっていることを示唆した。

樋口真嗣

 50年前の作品をリブートするにあたって意識したポイントについては、「昔みたいに脅迫して身代金をもらうことが今ほとんどない。今の警察はオレオレ詐欺の取り締まりがメインになっちゃっていて、そういう犯罪が世の中でなくなってる。それを今の世の中でやるんだったら、どういう犯罪になるかをもう1回考え直さなきゃいけなかった」と語った樋口。続けて「東京駅とかで新幹線に乗るときに思うのは、3分に1本くらいのペースで、ものすごい本数の新幹線がものすごいスピードで走っている。あの時代よりも遥かに本数が多いんです。そんな中で、爆弾が仕掛けられたら、その車両だけじゃなくて他の車両も含めてどうなるのか、止まらないからうまくいっているシステムがどうなってしまうのか。その辺りをいろいろと取材したり調べ上げて作りました」と制作の裏話を披露した。

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