山本舞香「一番強い味方ができた」 事務所移籍に結婚、朝ドラ初出演など怒涛の1年を振り返る
役者としての転機は『SUNNY 強い気持ち・強い愛』
ーー『令和の三英傑』はコメディ要素が強い作品でもありますよね。山本さんは、こういった作品は得意なタイプですか?
山本:いや、自信がないですね。今回も、台詞に助けられているなと思いました。(佐藤)二朗さんみたいに、あんな振り切ったお芝居とかできないし……。(岡山)天音くんなんて、普通にしゃべってるだけで面白いんですよ。「真面目にやってるのに、それが面白いってずるいじゃん!」って。平野(莉玖)さんも、「ふだんは絶対にやらないだろうな」というポーズをさせられていました(笑)。平野さんに関しては、みんな「かわいいから、何をしてもいいよ!」ってなっていました。
ーー山本さんは今回主演とい立場でしたが、普段とはギアのかかり方も違ったのでしょうか?
山本:全然違いますね。二番手や三番手のときは、主演の方に「ついていきます!」という感じだけど、今回は台本を見たときに自分の名前が一番に書いてあったので、「私が主演でよかったな」と思ってもらえるような現場作りをしなきゃと気合が入りました。
ーー座長として具体的に心がけたことはありましたか?
山本:「主演がこんなだからやりづらい」とか、「全力を出すことができなかった」とかなってしまう現場って、すごく嫌なんです。堤監督もそんなことは求めていないだろうから、とにかくみんながやりやすいような雰囲気作りを心がけていました。やっぱり、演じることも、みんなでひとつのものを作るのも、楽しいんです。一緒にお仕事をする方にもそう思ってもらいたくて。
ーーデビュー当時のインタビューでは、「演じることがあまり好きではない」と言われていたこともありましたが、なにか意識が変わるきっかけがあったのでしょうか?
山本:2018年に公開された映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(以下、『SUNNY』)からかもしれないです。「役に憑依できた!」というのを初めて感じられたのが、この映画だったんですよね。
ーー具体的にはどのような場面で?
山本:ブリタニ(小野花梨)と対立するシーンなんですけど、大雨のなかでみんなびしょ濡れになりながら撮影をしていて。そこで、わたしが演じた芹香が、「なんで仲間外れにするの?」みたいなことを言うんです。ト書きには、泣くとか書いていないのに、台詞を言った瞬間に過呼吸になるくらい涙が止まらなくなっちゃって。
ーーまさに芹香に憑依した瞬間だったんですね。
山本:だと思います。なんでか分からないけど、「ちょっと、落ち着くまで待ってください」とお願いしなきゃ無理なくらいに涙が出てきちゃって。今でも、あの快感が忘れられないんですよね。そのあたりから、「わたし、お芝居好きだな」と思えるようになりました。
ーーたしかに、『SUNNY』の山本さんの演技は胸にグッとくるものがありました。いつも役に全力投球ですよね。
山本:器用じゃないし、自分に執着がないからこそ、役に全力になれるのかもしれません。いつも、「この人の人生を、観ている人にしっかり伝えたい」と思いながらお芝居をしています。ただ、役に憑依しすぎてしまうところがあるのか、「どれが、本当の自分?」みたいになってしまう瞬間もあるんです。
結婚したことで“山本舞香”が芸名に
ーー2024年は、事務所の移籍やご結婚など、大きな変化があった1年だったと思いますが、振り返ってみていかがですか?
山本:まさに、怒涛でしたね。つらかったこともあったし、幸せなこともあったし。いろんな気持ちがごちゃまぜな1年でした。でも、結婚して一番強い味方ができたのが大きかったかなぁ。結婚したことで、彼の家族とも家族になることができて。自分でも、「わたし、結婚するんだ」って驚きましたけど(笑)。
ーーそんな感じだったんですね。
山本:プロポーズをしてもらって、断る理由もないから「はい」という感じで。あと、苗字が変わって、“山本舞香”が芸名になったというのも、大きな変化かもしれません。今まで、プライベートがあってないようなものだったから、このタイミングでちょっと心を落ち着かせたいなと思ったり。2025年は、自分と向き合える時間を作れたらいいなぁ。これまで、自分の土台がまったくなくて、地べたから飛んでいる感じだったから、ちゃんと土台を作りたいなと思います。そのあとにするお芝居が、どんな感じになるのかもまた楽しみですね。
■放送情報
『令和の三英傑!』
中京テレビ・日本テレビ系にて、12月11日(水)、12月18日(水)23:59~24:54放送
出演:山本舞香、岡山天音、平野綾、岐洲匠、関智一、桃月なしこ、平野莉玖、多田木亮佑、草村礼子、かとうかず子、佐藤二朗
主題歌:ガラクタ「あくびがうつる」
挿入歌:平野莉玖「名古屋 Delight」
原案・演出:堤幸彦
脚本:佃典彦
音楽プロデューサー:茂木英興
制作協力:オフィスクレッシェンド
制作:CTV、MID ENJIN
製作著作:中京テレビ
©️中京テレビ
公式サイト:https://www.ctv.co.jp/saneiketsu/
公式X(旧Twitter):https://x.com/ctv_saneiketsu
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