『ウイングマン』では宮野真守がイケメン教師役に 実写の世界で活躍するアニメ声優たち
ここ最近、アニメや洋画の吹き替えなどで活躍していた人気声優たちが実写の世界へと進出することが増えている。地上波のゴールデン帯で放送されるドラマからNHKの大河ドラマや朝ドラまで、さまざまな有名作品でその演技力を発揮し、大きな注目を集めているようだ。
たとえば『DEATH NOTE』の夜神月役などの代表作をもつ宮野真守は、10月から放送がスタートした秋ドラマ『ウイングマン』(テレビ東京ほか)にて“実写俳優”としての演技力を見せ付けている。宮野が演じるのはイケメン教師の北倉という人物だが、実はその姿は仮のもので、主人公を狙って暗躍する刺客という役どころ。教師としてのさわやかな一面と、狂気に満ちた敵としての一面を見事に演じ分けており、好評を博している。
ただし、宮野は最近になって俳優業に進出したわけではなく、もともと子役出身で、児童劇団に所属したのは7歳の頃だ。つまり30年以上のキャリアをもつ大ベテランで、1998年には『3年B組金八先生』シリーズ(TBS系)で生徒役を務めた経験もあった。
近年でもいろいろな話題作に出演しており、2020年には『半沢直樹』(TBS系)で金融庁の職員役、2023年にはNHK連続テレビ小説『らんまん』の自由民権運動家の早川逸馬役にて朝ドラデビューも果たしている。
また、『ONE PIECE』のルフィ役で知られる田中真弓は、2024年度前期の朝ドラ『虎に翼』への出演によって大きな話題を呼んだ。そこで演じた稲は、序盤に花江(森田望智)の家の女中として登場し、さらに中盤以降でより大きな存在感を発揮する人物。たんなるサプライズ出演ではなく、演技力が試される役柄だったと言える。ちなみに同作ではルフィとはかけ離れたイメージの「すべては手に入らないものですよ」というセリフも発し、SNSをざわつかせていた。
田中の朝ドラ出演は同作が初めてではなく、2019年の『なつぞら』では劇中作「わんぱく牛若丸」の声優を務めた後、福祉課の職員役として“生身”で登場。そして2024年7月期のドラマ『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』(日本テレビ系)第2話では、『ドラえもん』でお馴染みの水田わさびと共にゲスト出演を果たしていた。
誰もがよく知る“主人公声”でありながら、さまざまな作品で名バイプレーヤーを務めることができているのは、その演技力の高さの賜物ではないだろうか。
『ドラえもん』のジャイアン役で知られる木村昴も、実写の世界にて目覚ましい活躍を見せている。2022年の『鎌倉殿の13人』における以仁王役、2023年の『どうする家康』における渡辺守綱役と、2年連続でNHK大河ドラマ出演という快挙を達成。そして2024年7月期の『クラスメイトの女子、全員好きでした』(読売テレビ・日本テレビ系)ではドラマ初主演を果たし、脛男(すねお)という名前の主人公を演じた。
ちなみに木村は2015年のドラマ版『デスノート』(日本テレビ系)にも出演したことがあるが、こちらはチョイ役でデスノートに名前を書かれるという役どころだった。こうして振り返ると、声優としても役者としても大出世していることに驚かされる。
本日放送されましたドラマデスノート第6話のワンシーンに木村、出演させて頂くことが叶いました。本当に嬉しかったです!気が付きましたか? pic.twitter.com/XUgovAqD5N
— 木村昴 (@GiantSUBAru) August 9, 2015