岡田将生×高畑充希、結婚発表で振り返る2人のキャリア 初共演作で演じた夫婦のリアル
11月19日、俳優の岡田将生と高畑充希が、自身の公式Instagramに結婚を報告する文書を投稿した。
2006年に俳優デビューを果たし、今年だけでも映画『ラストマイル』、NHK連続テレビ小説『虎に翼』など大活躍の岡田将生。一方、中学時代からミュージカル俳優としてのキャリアをスタートさせ、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』でお茶の間の人気を不動のものにした高畑充希。芸能界の新たな“実力派カップル”の誕生に、多くのファンから祝福の声が寄せられている。
2人は、今年6月にPrime Videoにて配信されたドラマ『1122 いいふうふ』で初共演。本作は、渡辺ペコの原作マンガを今泉力哉監督が実写化した意欲作で、“結婚”というハッピーエンドの先に待ち受けるセックスレス、不倫、不妊治療といった諸問題をリアルに描き出す。
岡田と高畑が演じたのは、文具メーカーに勤務する相原二也と、Webデザイナーとして働く一子の仲良し夫婦。結婚7年目を迎えた2人は、親友のような関係性だが、セックスレスで子供もいない。そんな彼らが選んだのは、夫婦仲を円満に保つための“婚外恋愛許可制”、つまり“公認不倫”だった。
毎月第3木曜日の夜だけ、妻公認の恋人と過ごすようになった二也。「外の恋愛を家に持ち込まない」というルールを設けることで上手くやれると考えていた2人だが、徐々にお互いへのモヤモヤが募り、夫婦になって初めての大ピンチが訪れる。
「婚外恋愛許可制」という一見すると物議を醸しかねないテーマを、岡田は真摯な演技で昇華。家の外に恋人を作りながらも、妻への愛情を失わない夫・二也を丁寧に演じきった。対する高畑も、夫婦のあり方に悩みながらも前を向く一子をリアリティを持って表現。2人の深い演技力が、作品の説得力を高めた。
岡田の俳優としての道のりは、中学時代にスカウトされたことをきっかけにスタート。2010年に映画『告白』と『悪人』で日本アカデミー賞助演男優賞にノミネートされるなど、早くから実力派として確固たる地位を築きあげた岡田は、その後も『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)や『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ・フジテレビ系)など、話題作に次々と出演。2021年に公開された濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』の演技は、海外からも高い評価を受けた。
特筆すべきは、シリアスとコメディを自在に行き来する演技の振り幅で、『ゆとりですがなにか』では、“ゆとり世代”と揶揄されながらも、さらに下の世代に振り回される居酒屋店長を好演。朝ドラ『虎に翼』でも、戦争で妻を失った過去を持つ生真面目な人物を演じながら、ヒロイン・寅子(伊藤沙莉)の前ではコケたり、鼻血を出したりとどこか間の抜けた一面を見せ、視聴者の笑いを誘った。