『ドラゴンボールDAIMA』超サイヤ人への変身は“一瞬”? 新キャラ・パンジとパンに共通点

『ドラゴンボールDAIMA』悟空が超サイヤ人に

 10月よりTVアニメ『ドラゴンボールDAIMA』(フジテレビ系)が放送されている。第5話を迎え、ようやく物語が本格的に動き出してきた。

 本作は、原作者の鳥山明による『ドラゴンボール』の完全新作アニメシリーズ。『ドラゴンボールZ』のラスボスである魔人ブウとの戦いが終わり、平和が訪れた地球が舞台となっている。しかし、その平和もつかの間、ゴマーとデゲスの陰謀によって魔人ブウの戦闘に関わった人物は全員小さな姿にされてしまう。悟空は姿を戻すため、そして彼らに連れ去られたデンデを助けるために、大魔界へと向かう。

 筆者は小さい頃から『ドラゴンボール』シリーズを観てきたが、初期『ドラゴンボール』と『ドラゴンボールGT』のような、少人数で旅をしながらドラゴンボールを集めるという物語に懐かしくなった。『ドラゴンボールDAIMA』第5話「パンジ」では、新たにパンジという少女の魔神が仲間に加わり、冒険へと旅立つまでが描かれた。

 魔界を移動するために使用していた飛行機を盗まれてしまった悟空たちは、一風変わったオシャベリな魔人夫婦に協力してもらい、第3魔界に生息する巨大な植物の種・スカイシードを使って移動する。しかし、そこでは大魔王直属の憲兵隊が民から捧げ物を徴収していた。それはあまりにも残酷なもので、十分に捧げ物を払えなかったものは寿命が縮められてしまう。そんな状況を見かねた悟空が助けようとすると、仮面をつけた小柄な魔神が現れる。

 彼女の名前はパンジ。ツインテールが印象的な天真爛漫な82歳の少女(?)だ。パンジを演じているのは『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』空条徐倫役をはじめ、『トロピカル~ジュ!プリキュア』の夏海まなつ/キュアサマー役、『チェンソーマン』のパワー役でも知られるファイルーズあい。彼女がこれまで演じてきた役柄の多くはプライドが高い勝気なキャラクターだが、パンジもまたその系譜を受け継いでいる。冷たい態度を取るグロリオに対して「ふん、アンタ暗いね」と吐き捨てる一方で、悟空たちを案内する姿は少女そのもの。プライドが高くも、愛らしさがパンジにはある。その絶妙なバランス感覚が素晴らしく、ファイルーズあいが演じる女性キャラクターはどこか憎めない魅力があるのだ。

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