2024年秋アニメ、知名度超える輝き放つダークホース作 絶対に観たほうがいい3作品を紹介
秋アニメがほぼ出揃いましたが、みなさんはお気に入り作品を見つけたでしょうか? 今回は特に新作が多く、まだまだチェックしきれていないという人もいるでしょう。筆者も今期は久々に週80本以上のチェックが必要そうで、嬉しい悲鳴が出っぱなしです。
もちろん『ダンダダン』や『らんま1/2』、さらに人気作の続編なども注目ですが、それだけ大量の新作群があると少し影が薄くなってしまうものもあります。もちろんX(旧Twitter)のフォロワー数=存在感の強さ、と言い切ることはできないないでしょうが、今回は10月中旬時点でXのフォロワー数が2万以下の作品からダークホースとなりそうな3作品を紹介します。
魔法少女……を応援する『アクロトリップ』
今期は魔法少女ものが妙に目立ちますが(『魔法少女リリカルなのは』の再放送まである)、なかでは『アクロトリップ』が一番の異色作でしょうか。街を守る魔法少女ベリーブロッサムが登場しますが、主人公はその魔法少女を異常に好きになった女子中学生・伊達地図子。彼女は悪の組織フォッサマグナのあまりの弱さにツッコミを入れるうちにスカウトされ、ベリーブロッサムをさらに輝かせるためにそれを受け入れる……というお話です。
この作品、『りぼん』連載作が原作のためかドタバタギャグが基本ながら少女マンガらしいほのぼのさも漂っていて、見やすさが半端ない。10年も前の作品ですが、同じく少女マンガ原作の『さばげぶっ!』にもあった安心感というか。『ドラゴンボールDAIMA』もそうですが、こういう作品も朝に放送してほしいところ。
あと本作を制作するのはVoilという2022年設立のアニメスタジオですが、今のところアニメーションで気になるところもなく、動く時は動いてとてもいい具合。2024年はつむぎ秋田アニメLabが『明治撃剣-1874-』や『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』で脚光を浴びましたが、こちらも注目すべきかもしれません。
裏番組が強くても観る価値十分『メカウデ』
新興スタジオと言えば福岡のTriFスタジオによる『メカウデ』もかなり面白い存在です。男子中学生のヒカルが謎の“ウデ”型機械生命体アルマと結合したことからスタートする本作。助けを求める謎の声! 謎の美少女!! 力を狙う組織との戦いに巻き込まれる!!! といった具合でわりと安心感すらある展開が続くのですが、キレキレのアクションと嫌味のない程度のコメディ展開などでテンポよく、「これは最後まで楽しく観られそうだ」と思わされました。
ただ地上波放送だと、多くのアニメファンにとって今期最大の注目作であろう『ダンダダン』の裏なのが痛い。しかもあちらも「冴えない主人公が力を手に入れて……」系のアクション。いや、今どきのアニメファンは配信メインだろうから裏番組なんて気にする必要はないのでしょうが、SNSでの盛り上がりという点では残念。このアニメトロッコ問題、判官贔屓な筆者は『メカウデ』を選択します。