山田杏奈が語る、『ゴールデンカムイ』アシリパ役への思い ドラマ版で感じた新たな“色”
累計発行部数2,900万部を超える野田サトルの人気漫画を実写映画化した『ゴールデンカムイ』は、壮大なスケールと再現度の高さからファンからも好評価を受け、30億円に迫る興行収入を記録した。そして映画の続編として、全9話のドラマシリーズ『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』が10月6日よりWOWOWにて放送・配信される。
本作で、山﨑賢人扮する“不死身の杉元”の異名を持つ日露戦争に従軍した元陸軍兵・杉元佐一が、アイヌから奪われた金塊を奪うためにタッグを組むアイヌの少女・アシリパを演じているのが、若手実力派女優と呼び名の高い山田杏奈だ。
規模の大小を問わず、さまざまな作品に参加している山田。そんな彼女が「こんな大きな規模の現場は初めて」と語った本シリーズを経て感じたことや、ドラマシリーズならではの魅力について語った。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
「お芝居がちゃんと届いているんだなと実感しました」
――クオリティが高いと評判だった映画版ですが、反響はどのように届いていますか?
山田杏奈(以下、山田):作品に対しての感想をエゴサーチした際に、アシリパに対しても「良かった」と言ってくださっている意見が多かったので、心底安心しました(笑)。
――ほかの作品でもエゴサーチをするのですか?
山田:そうですね。特に原作がある作品だと、ファンの方がどのように感じていらっしゃるのかは知りたいと思ってしまいます。
――特に心に響いた感想はありましたか?
山田:身内の話になってしまいますが、両親が祖父を連れて映画館に行ったとき、祖父が「杏奈、寒い中頑張っていたね」と涙を流していたと聞いて、自分のお芝居がちゃんと届いているんだなと実感しました。あれは嬉しかったです。
――映画に続く、全9話のドラマ版の台本を読んだ感想について教えてください。
山田:撮影をしていたときは映画版と同じタイミングだったので、ドラマだからという意識はなかったんです。ですが、出来上がったものを観たときに、キャラクターがたくさん出てくるのにテンポがすごくいいなと感じました。それぞれのキャラクターの強さがより引き立つような作品になっていると思います。
――演出面でドラマと映画で違いを感じたことは?
山田:ドラマでは話によって監督が変わっているので、同じ作品なのですが、監督ごとの“色”みたいなものは出ていると思います。そのなかでも、コミカルなシーンは増えている気がします。その意味でコミカルとシリアスの温度の違いみたいなものをどう表現していくかは監督とずっと話をしていました。漫画原作なので、どうやって実写として成立させるかも相談しながらやりました。
――コミカルという意味では、山﨑賢人さん演じる杉元や、矢本悠馬さん演じる“脱獄王”白石との掛け合いもさらにパワーアップしていますか?
山田:ドラマの撮影中は3人でいることが多かったので、漫画の面白さをしっかりみんなが理解して、共有した上でパスを出し合っているという意味でも、より楽しんでいただけるのかなと思います。