池田エライザ、『海に眠るダイヤモンド』のオファーは「運命」 謎の女性・リナ役を語る
10月期のTBS日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』に出演する池田エライザのインタビューコメントが公開された。
本作は、昭和の高度経済成長期と現代を結ぶ、70年にわたる愛と青春と友情、そして家族の壮大な物語。1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京が舞台となる。
一人二役で主演を務めるのは、民放連続ドラマ主演は2011年放送の『11人もいる!』(テレビ朝日系)以来13年ぶりとなる神木隆之介。脚本に野木亜紀子、監督に塚原あゆ子、プロデューサーに新井順子と、『アンナチュラル』(TBS系)、『MIU404』(TBS系)を生み出してきたチームが再集結した。
池田が演じるのは、鉄平(神木隆之介)がいる端島に、どこからか逃げるように突然やってきた謎の女性・リナ。
池田は自身の父が端島の横にある高島出身、祖父は炭鉱夫だったようで、「私が演じるリナは端島出身の役柄ではないのですが、縁を感じています。この作品を通して、祖父が生きた時代を追体験できるような気がして、個人的にも幸せな経験になりそうだなと思っています」と運命的なオファーだったことを明かした。
主演の神木については、「自分のことだけでいっぱいいっぱいでも誰も責めないのに、いつも楽しそうにいてくださるのでありがたいです」と現場を盛り上げている姿を絶賛。「野木(亜紀子)さんの素敵な脚本をより立体的にしようとみんなで力を合わせて頑張っています」と意気込みを述べた。
池田エライザ(リナ役)コメント
出演が決まったときの思い
父が端島の横にある高島出身で、祖父も炭鉱夫だったのですごく運命的に感じました。祖父に炭鉱夫時代の話を聞くことはかないませんでしたが、父は端島に行ったことがあるそうで、少しだけ身近な気持ちというか。私が演じるリナは端島出身の役柄ではないのですが、縁を感じています。この作品を通して、祖父が生きた時代を追体験できるような気がして、個人的にも幸せな経験になりそうだなと思っています。
リナの役柄の魅力
ミステリアスという設定ではあるのですが、神経質で怖い女性ではないと思います。よく人を見ているし、気を配ったり、クスッと笑っていたりとかいろいろな表情をお見せできると思います。リナには何かを抱えている様子がありながらも、生きることを決して諦めない強さや包容力があります。ときどき達観したような意志の強さが現れるのがすごく好きで。セリフの行間にリナらしさがあって、自分ではなく相手が喋っている時にリナの心が動いているのを感じながら演じています。
自分自身と重なる点
私がもしリナのような体験をしたら、彼女と同じように行動できるかはわかりません。それほど想像を絶する経験をしているキャラクターでもあります。そういった部分に対して、簡単にわかるよと言うことはできませんが、自分の痛みを通して、人の痛みを理解しようとする姿勢や生き方には共感できますし、素敵だなと思っています。
神木隆之介の現場での印象
共演前も、実際お会いした後も印象は変わりませんでした。すごくフランクに話してくださる方で、たまにオタク的で凝り性な一面が垣間見えることも(笑)。世代も近いので、最近はお互いの好きなゲームや漫画の話ばかりしています。現場の雰囲気が和やかなのは、神木さんが常に楽しませてくれているから。主演の神木さんが一番大変ですし、出ずっぱりで駆け回っているので、自分のことだけでいっぱいいっぱいでも誰も責めないのに、いつも楽しそうにいてくださるのでありがたいです。そのおかげで、リナの役柄と同じように、仲が良い端島の幼なじみの中に混ぜてもらっているような気持ちで現場にいることができています。
他の共演者は?
(土屋)太鳳とはもう何度も一緒に撮影していますが、毎回、彼女の噛み砕かれたお芝居を見て「こう解釈するんだな」と感じたり、どんどん変化していく演技を見るのが楽しいです。太鳳の方が1つ歳上ですが、なんだかすごく愛おしい気持ちになることも。
清水(尋也)くんは、以前共演した時は弟役だったので、当時は「姉ちゃん、姉ちゃん」と言ってくれていて。今回久しぶりにお会いすることになって、どんな感じになるかなと思っていたら「ご無沙汰しております」って堅苦しい挨拶をされて。(仲が良かったのが)リセットされているなと思って笑っちゃいました(笑)。他の皆さんともこれからじっくりとお芝居をご一緒できるのが楽しみです!
各地で行われているロケ撮影について
海沿いで撮影をしているのですが、海を目の前にすると、どの時代にも水平線があったんだなと実感します。この景色と共に、ずっと人の営みがあったんだなと思うとすごくエモーショナルな気持ちになりました。水平線を前に着物を着て立っている自分をモニターで見ると、タイムスリップしているような不思議な感覚を覚えることも。セットでの撮影もとっても楽しみにしています。いろいろな撮影場所で、野木(亜紀子)さんの素敵な脚本をより立体的にしようとみんなで力を合わせて頑張っています。
視聴者へのメッセージ
1つでも多くのメッセージが1人でも多くの方の心に届くように、ドラマ作りに参加しているみんなで最善を尽くしながら、繊細に丁寧に、かつ大胆に取り組んでいます。受け取るメッセージは人それぞれだと思いますが、何か1つでも届けることができたらいいなと思います。
■放送情報
日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』
TBS系にて、10月スタート 毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:神木隆之介、斎藤工、杉咲花、池田エライザ、清水尋也、中嶋朋子、山本未來、さだまさし、國村隼、土屋太鳳、沢村一樹、宮本信子、尾美としのり、美保純、酒向芳、宮崎吐夢、内藤秀一郎、西垣匠、豆原一成(JO1)、片岡凜
脚本:野木亜紀子
演出:塚原あゆ子、福田亮介、林啓史、府川亮
プロデュース :新井順子、松本明子
スーパーバイザー:那須田淳、岡崎吉弘
音楽:佐藤直紀
編成:中井芳彦、後藤大希
製作:TBSスパークル、TBS
制作協力:NBC長崎放送
©TBSスパークル/TBS
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