『逃げ上手の若君』の“大河ドラマ化”を勝手に妄想 逃若党にふさわしい次世代俳優は?
雫
また諏訪大社の小さな巫女・雫の役には、白鳥玉季の放つ透き通るような空気感が似合うかもしれない。白鳥は2023年放送のドラマ『いちばんすきな花』(フジテレビ系)や2024年5月公開の映画『からかい上手の高木さん』など、話題作に引っ張りだこの14歳。大河ドラマ『どうする家康』の茶々役(幼少期)として、鬼気迫る演技を披露したことも記憶に新しい。
亜也子
亜也子は「逃若党」のなかでは身体が大きく、怪力を武器にして戦う少女。そのキャストとしては、10月2日から放送されるドラマ『高杉さん家のおべんとう』(日本テレビ系)にて、ヒロイン・高杉久留里役を演じることが決まっている平澤宏々路を挙げたい。その演技力もさることながら、Prime Videoのドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』では軽快なアクションを披露していたので、亜也子の戦闘力を上手く再現できそうだ。
弧次郎
同じく「逃若党」の弧次郎役には、荒木飛羽の名前が思い浮かぶ。『あなたの番です』(日本テレビ系)の榎本総一役や、『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』で子ども時代の雪代縁を演じていたことで有名なティーン俳優だが、子どもながらに剣術に秀でていて野性味のある弧次郎にぴったりな印象を受ける。
風間玄蕃
そして変幻自在の変身術を使いこなす「逃若党」の忍・風間玄蕃役としては、『スカーレット』(NHK総合)、『おちょやん』(NHK総合)、『舞いあがれ!』(NHK総合)と朝ドラの常連となっている中須翔真の演技を見てみたい。中須は6月7日に公開された杏主演映画『かくしごと』にて、物語の中心人物となる少年の役を演じており、将来に期待がかかる早熟の13歳だ。
諏訪頼重
そのほか時行たちを取り巻く大人たちについては、大河ドラマらしい実力派のキャスティングが望ましいだろう。まずもっとも重要な存在の1人である諏訪頼重については、5度にわたって大河ドラマに出演してきた高橋一生に演じてほしい。
頼重は諏訪大社の当主にして“現人神”と呼ばれる神秘的な人物だが、その一方でコミカルな言動も多い。クセの強いキャラクターを難なく演じられる高橋であれば、その唯一無二の存在感を再現できそうだ。
吹雪
また「逃若党」の軍師となる吹雪役に合いそうなのは、板垣李光人。22歳にして大河ドラマに3回出演している実力派で、『どうする家康』(NHK総合)の井伊直政役ではそのルックスを活かしたキャラクターを見事に演じていた。どこかミステリアスで中性的な魅力を持った吹雪にぴったりではないだろうか。
足利尊氏
それに対して、時行にとって宿敵となる悪のカリスマ・足利尊氏の役には、大河常連俳優の小栗旬がふさわしいように思われる。『鎌倉殿の13人』(NHK総合)では主人公・北条義時を演じていたが、この人物は時行で途絶える北条得宗家のご先祖様にあたるので、皮肉を込めたキャスティングとしても面白そうだ。
小笠原貞宗
もう1人の悪役として序盤に活躍する小笠原貞宗は、人間離れした視力をもつ“バケモノ”的な存在として描かれている。その不気味さを表現できる役者としては、『龍馬伝』(NHK総合)から『どうする家康』(NHK総合)まで5度も大河に出演してきた名バイプレーヤー・駿河太郎を推したい。
実現の可能性はともかくとして、『逃げ上手の若君』の設定は思わず大河ドラマ化を想像したくなるほど魅力的だ。今後のメディアミックス展開にも注目しつつ、アニメ版の盛り上がりに期待していきたい。
■放送情報
『逃げ上手の若君』
TOKYO MX、BS11ほかにて、毎週土曜23:30〜放送
キャスト:結川あさき、矢野妃菜喜、日野まり、鈴代紗弓、悠木碧、戸谷菊之介、中村悠一、小西克幸
原作:松井優征(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)
監督:山﨑雄太
シリーズ構成:冨田頼子
キャラクターデザイン・総作画監督:西谷泰史
副監督:川上雄介
プロップデザイン:よごいぬ
サブキャラクターデザイン:高橋沙妃
色彩設計:中島和子
美術監督:小島あゆみ
美術設定:taracod/takao
建築考証:鴎利一
タイポグラフィ:濱祐斗
特殊効果:入佐芽詠美
撮影監督:佐久間悠也
CGディレクター:有沢包三/宮地克明
編集:平木大輔
音響監督:藤田亜紀子
音楽:GEMBI/立山秋航
音響効果:三井友和
制作:CloverWorks
©松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会
公式サイト:https://nigewaka.run/
公式X(旧Twitter):@nigewaka_anime