高橋文哉、5年前から大きく変わった“芝居への意識” 「自分の思いを伝えていく作業が好き」
『仮面ライダーゼロワン』から5年で起きた変化
――リアルサウンド映画部が初めて高橋さんにインタビューしたのは、今回と同じテレビ朝日系で主演された『仮面ライダーゼロワン』（2019年）制作発表時です。それから約5年が経ちました。
高橋：7月17日ですよね!? あの日はいろいろな感情が入り混じって、地獄と天国の境目にいるような感覚でした（笑）。実際ツラいことはなかったんですけど、一生忘れない日だと思います。
――当時と今で、ご自身について“ここが一番変わったな”と思うところはどこですか？
高橋：芝居に対する印象です。5年前に取材していただいた日の僕は、まだ「役者になろう」とは思ってないんですよね。“今はお芝居をさせていただけている時期だ”というだけで、これから10年経っても役者をやっていたいな、とは考えてもいなかった。でも今は、役者を死ぬまでやっていたいと思っているし、「生きやすいな、この生活」と感じているんです。そのときは、「こうやらなきゃ、ああやらなきゃ」っていろいろと難しく考えすぎていたけど、そんな固定概念をなくす作業をずっと続けてきて。今は変な難しさや苦しさはまったく感じていないので、そこは変わったところかなと思います。
――歳や経験を重ねることで、むしろ難しく考えちゃうこともあると思いますが、高橋さんは逆なんですね。
高橋：もちろんそういうこともあるので、無意識に出てしまっているところはあると思います。でも、もう無意識の部分はそのまま見せてしまって、自分が意識的に「こうしたい」と思うことを大事にしたほうがいいかなと思うんです。だって、無意識は仕方ないじゃないですか。
――たしかにそうですよね。今のように「生きやすくなった」と感じるようになったのはいつ頃からですか？
高橋：わからないんですよね……いつなんだろう。ここ1カ月と言ったらそうかもしれないし、1年前からと言ったらそうかもしれない。本当にふんわりと、自分の中でそう感じるようになったので、それこそ無意識に変わっていったんだと思います。今はお芝居をすることもそうですし、この業界にいること自体がすごく楽しいです。
――刺激が多いから、とかですか？
高橋：いや、刺激はきっとどこに行ってもあると思うので、テレビに出られるから、ですかね（笑）。僕、この仕事以外のことをやっている自分が想像できないんですよ。いろんな人に会って、いろんな人と話をして、いろんな人に自分の思いを伝えていく作業が好きなので、ここに落ち着いているのかなと思っています。
――最後に、今作ではヤンキーによる乱闘シーンも登場します。高橋さんが今、やっつけたいものを教えてください。
高橋：“湯船に浸からない自分”です。お風呂を洗って、お湯を沸かして、という作業が、どうしても面倒くさいと思っちゃうんですよね。「もう寝なきゃいけないから浸かる時間がない」とか思うんですけど、「その前に1時間くらい携帯いじってたじゃん！」みたいな。毎日そんな後悔ばかりしています（笑）。
■放送情報
『伝説の頭 翔』
テレビ朝日系にて、毎週金曜23:15〜0:15放送 ※一部地域を除く
出演：高橋文哉、関水渚、井桁弘恵、菅生新樹、中川大輔、駒木根葵汰、田中偉登、簡秀吉、石山順征、三浦獠太、森香澄、志田こはく、吉田伶香、金城碧海（JO1）
原作：原作・夏原武、漫画・刃森尊『伝説の頭 翔』（講談社刊）
脚本：古家和尚
監督：住田崇、近藤啓介、植田尚
ゼネラルプロデューサー：横地郁英（テレビ朝日）
プロデューサー：高崎壮太（テレビ朝日）、神通 勉（MMJ）、倉田知奈（MMJ）
音楽：桶狭間ありさ
制作：テレビ朝日、MMJ
©︎テレビ朝日
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＜応募締切＞
9月20日（金）
