中村悠一といえば“最強”? 石田彰、遊佐浩二、大谷育江ら“鉄板キャラ”を持つ声優たち

遊佐浩二=関西弁キャラ

 “関西弁キャラ”のイメージをもつ声優・遊佐浩二。『BLEACH』で関西弁キャラの市丸ギンを演じる遊佐は、『名探偵コナン』で京都の高校生剣士・沖田総司、『弱虫ペダル』で京都伏見高校の御堂筋翔なども演じている。

TVアニメ「弱虫ペダル」御堂筋翔(cv.遊佐浩二)CM

 遊佐自身が京都出身なこともあり、関西弁の台詞に違和感がないのも、彼が関西弁キャラを多く演じる理由になっているのだろう。また、先ほど述べた『BLEACH』の市丸ギンのほか、『鬼灯の冷徹』の白澤、『黒執事』の劉、『銀魂』の東城歩など糸目キャラを演じることも多く、関西弁の糸目キャラでは遊佐を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。

大谷育江=動物や子供キャラ

 動物キャラや子供キャラのイメージをもつ声優・大谷育江。『ONE PIECE』でトニートニー・チョッパーを演じる大谷は、動物キャラや子供キャラなどの愛らしい役を演じることが多い。『ポケットモンスター』では主人公の相棒でかわいらしい鳴き声を出すピカチュウや『おジャ魔女どれみ』では魔女の赤ちゃんであるハナちゃんを演じている。

【公式】「ピカチュウのうた」プロモーションビデオ

 大谷から出される溌溂としていて、子供のような愛らしさを感じる声は、小さいキャラや子供キャラにうまく当てはまって印象に残りやすい。

 声優に固定のイメージがあると、アニメ化されていない原作のファンから期待を寄せられることが多い。SNS上でもアニメ化前のキャラの声予想は活発で、知らない人にも認知される可能性が高い。また、キャラとセットで覚えてもらいやすく、他のキャラを演じた際も認識されやすい部分は利点であるといえるだろう。

 一方、懸念を挙げるとするならば、固定イメージ以外のキャラを演じにくくなる点だ。しかしイメージと違うキャラを演じることも話題性が高まるため、イメージを逆手に取ったキャスティングも活用されていくのではないだろうか。

 そうした声優たちが演じるキャラは、最初の一言を聞いただけで期待と想像が大きく膨らむ。それは、固定のイメージがある声優だからこそ出来る存在感の出し方であり、視聴者を楽しませる演出の一つであるといえる。

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