永瀬アンナが再構築した“ハーレイ・クイン像” ヴィランが持つ不思議な魅力とは?

「私たちに一番刺激を与えてくれる存在がヴィラン」

――作中でもヴィランたちが協力し合っている姿が印象的でした。

永瀬:ヴィランズが謎の共鳴力を発揮するシーンがすごく好きなんです。作中ではなぜかオークたちも一緒に参戦して暴れ回っている場面があって、めちゃくちゃ笑いました。

――アクションシーンにおけるハーレイは特にキラキラしていました。

永瀬:ハーレイが戦いで感じるワクワクドキドキ感を伝えるために、アクションシーンは特に笑い声をたくさん入れました。長田(絵里)監督から、ハーレイは特に音をたくさんつけてほしいと言われていたので、他のキャラクターよりも息遣いを多めに入れたりしています。

――永瀬さん自身のテンションもリンクしていく感じだったのでしょうか?

永瀬:はい、めちゃくちゃテンションが上がります(笑)。ハーレイのテンションの高揚感に自分も乗ってくるので、頭の中が沸騰するみたいにすごく熱くなるんです。

――シンクロ率200%ですね(笑)。ハーレイに共感できる部分も多いのでしょうか?

永瀬:周りの目を気にしないところは共感できます。役者は、殻を破るとか、他人の目を気にしないで演技することが大事だと思っていて。そういった意味で、自分のやりたいことにしっかりと向き合いたいという気持ちは、ハーレイに共感できるところです。

――ハーレイの姿勢から新たに学ぶことも?

永瀬:彼女を見ていると、もっと自分に自信を持っていいんだと思えるんです。私はすごく他人の言葉や環境に影響されやすいのかなと思っているのですが、ハーレイはどんな環境に置かれても、自分の芯を強く持っていて軸がブレないんです。監督も話していましたが、本作のハーレイには自立した女性像というテーマがあって、ジョーカーがいないと何もできない女の子ではない。自分で考えて動いて、嫌なものは嫌と言えるキャラクターなのだと感じました。

――ハーレイ・クインがほかのヴィランズと異なる点は、どのような部分にあると思いますか?

永瀬:そもそも、ヴィランになった背景がみんなとは違うんです 。ヴィランって、現在進行形で闇をそれぞれ抱えているんです。でもハーレイはその過去すら蹴り飛ばして、今自分がやりたいことをやっているところが魅力的に映っているのだと思っています。

――近年は特に、魅力的なヴィランが人気を集めているように思います。

永瀬:やっぱり凡人にはできないことを成し遂げちゃうところはスカッとしますよね(笑)。社会のルールがあって、理性を持っているから行動に移せないけど、ヴィランは、「別にやったっていいじゃない」という姿勢なんです。好きなことをやりたい放題のスーサイド・スクワッドのメンバーもそうですが、ただ悪いことをやりたいのではなく、好きなことを制限なくやっているヴィランには、不思議と惹かれてしまいますよね。

――物語でヴィランが担う役割についてはどのように考えていますか?

永瀬:ヒーローが現れた悪党をやっつけて、めでたしめでたし……で物語が終わるパターンが王道ですが、私たちに一番刺激を与えてくれる存在がヴィランであると思っています。いろんな社会問題があって、一人ひとりが何かを抱えているこの現代で、視聴者はヴィランに刺激と変化を求めているのではないかと。私たちの代わりに心に溜まったものを発散してくれる存在というか。

――深いですね。ヒーローとヴィランは表裏一体の関係性であるようにも思います。

永瀬:本当にそう思います。誰がいつ悪役になってもおかしくない。ピースメイカーなんて、一見ヒーローじゃないですか(笑)。ただ「平和を乱すなら皆殺し」という行き過ぎた正義を掲げているだけで。ヒーローもヴィランも、遠いようで実は近い存在なんです。

――そんな魅力的なヴィランたちの活躍が楽しめる本作の中盤以降の注目ポイントを教えてください。

永瀬:タイトルにもある通り、これからもっと“異世界”の要素が強くなっていきます。魔法、ドラゴン、王国といったさまざまな異世界要素が詰め込まれていき、物語が壮大になっていくのも見どころになっています。WIT STUDIOさんが手がけたアニメーションも、どれだけ大変だったんだろうというくらい、完成度の高い映像になっています。ハーレイたちに関しては思わぬ出会いもあったりするので、まだ見せていないヴィランたちの新たな一面を楽しんでいただきたいです!

愛すべき“ヴィランたち” 時代とともに変化したキャラクター像

近年、アニメーションにおける対立構造の要となる悪役・ヴィランのキャラクター像が変化しつつある。“善”と“悪”、“陽”と“陰”…

■放送・配信情報
『異世界スーサイド・スクワッド』
ABEMA、U-NEXT、アニメ放題にて、毎週金曜25:00〜放送
そのほか各種配信サービスにて順次配信
監督:長田絵里
シリーズ構成・脚本:長月達平、梅原英司
キャラクターデザイン原案:天野明
キャラクターデザイン:細田直人
音楽:末廣健一郎
オープニングテーマ:布袋寅泰「Another World」
エンディングテーマ:Mori Calliope「Go-Getters」
プロデュース:Warner Bros. Japan
アニメーション制作:WIT STUDIO
キャスト:永瀬アンナ(ハーレイ・クイン)、梅原裕一郎(ジョーカー)、山口令悟(デッドショット)、子安武人(ピースメイカー)、福山潤(クレイフェイス)、木村昴(キング・シャーク)、八代拓(リック・フラッグ)、安済知佳(カタナ)、くじら(アマンダ・ウォラー)、上田麗奈(フィオネ)、能登麻美子(アルドラ)、福島潤ほか(セシル)
Suicide Squad and all related characters and elements © & TM DC © 2024 Warner Bros. Japan LLC
公式サイト:https://suicidesquad-isekai.com/ja/
公式X(旧Twitter):@dc_jp

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<応募締切>
8月17日(土)

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