『GO HOME』連ドラに復帰した山本美月が1人2役の難役好演 ”太一”葵揚と感動的な抱擁も

『GO HOME』山本美月が難役を好演

 ドラマ『GO HOME〜警視庁身元不明人相談室〜』(日本テレビ系)第3話のメインゲストは山本美月。 表向きはインフルエンサーの小澤梨々香役だが、幼なじみの田中美江も演じるという、つまりは1人2役の難役を好演した。

 山本もコメントしているように複雑なストーリーではあるが、田中美江(東野絢香)が美容整形と仕草を真似て、インフルエンサーの「RILIKA」こと小澤梨々香(山本美月)として成り代わっていたというのが物語の真相。梨々香は喉頭がんを患い、美江にRILIKAとして生きることを託して、自ら身を投げ命を絶っていた。

 山本にとっては、今作が久しぶりのドラマ出演。2023年に第一子を出産後、映画『忌怪島/きかいじま』や『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』(Netflix)の公開はあったものの、時系列的には今回が久々の現場復帰と言って間違いないだろう。

 モデルとしてのイメージも強い山本には、インフルエンサーという役はまさに適任であるが、「演じるのはとても難しい役」「思っていた以上にカロリーの高い役で、頭をフル回転させながら現場に挑む日々」とコメントしているのは、美江が梨々香に入れ替わった後の人生の方だろう。桜(小芝風花)と真(大島優子)の取り調べに虚勢を張っているが、時折見せる不安な表情、後ろめたさは美江としてのもの。どこまで動きを近づけているかは判断がつかないが、手の甲にあるシミを隠す仕草、そのシミ自体は、婚約者の太一(葵揚)が容姿は変わっても中身は美江であることに気づく大きな手がかりになっている。

 梨々香が美江にRILIKAとしての振る舞いを教えているシーンでは、どちらも演じているのは山本美月という奇妙な画が続く。崖から身を投げようとする梨々香を必死に止める美江のシーンもどちらも山本が演じており、白(梨々香)と黒(美江)という対照的な服装は見分けがつくようにという意図もあるだろう。カメラアングルと編集によって上手く繋ぎあわされているが、2人の表情を同時にはっきりと捉えたシーンはほとんどなく、合成に加えて山本に似た代役との芝居ではないかと思われる。

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