浩歌、『光る君へ』朱仁聡役で放つ只者ではない雰囲気 為時との駆け引きが見どころに

『光る君へ』浩歌が放つ只者ではない雰囲気

「この人(為時)は中国語を話せる。そこで朱はスイッチ切り替わりましたね。これは利用価値はあるなという。なんとか目的達成のために利用できる、非常に大事なキーマンとなる、そういう存在だなというふうには、朱は思ったと思うんですよね」

 朱が道長(柄本佑)とまひろ(吉高由里子)が深い関係にあることを察した周明と交わしたやりとりや浩歌のインタビューを聞く限り、もしかすると朱は、光雅(玉置孝匡)が推測した通り、朝廷をも取り込む企みを持った人物なのかもしれない。朱を始め、宋の人々が越前国を脅かすのではないかという疑念が優位に立つが、朱を演じる浩歌のどっしり構えた佇まいや相手を見る際のまっすぐなまなざしには筋の通った人物という印象もうかがえる。そのことで、為時に対する友好的な態度のすべてが嘘のようには見えず、ますます謎が深まるばかりだ。浩歌がまとうミステリアスな様相が宋人と越前国との間に走る緊張感を際立たせているように思う。越前編では、朱と為時の駆け引きも見どころの一つとなるだろう。

■放送情報
『光る君へ』
NHK総合にて、毎週日曜20:00〜放送/ 翌週土曜13:05〜再放送
NHK BS・BSP4Kにて、毎週日曜18:00〜放送
NHK BSP4Kにて、毎週日曜12:15〜放送
出演:吉高由里子、柄本佑、黒木華、井浦新、高杉真宙、吉田羊、高畑充希、町田啓太、玉置玲央、板谷由夏、ファーストサマーウイカ、高杉真宙、秋山竜次、三浦翔平、渡辺大知、本郷奏多、ユースケ・サンタマリア、佐々木蔵之介、岸谷五朗、段田安則
作:大石静
音楽:冬野ユミ
語り:伊東敏恵アナウンサー
制作統括:内田ゆき、松園武大
プロデューサー:大越大士、高橋優香子
広報プロデューサー:川口俊介
演出:中島由貴、佐々木善春、中泉慧、黛りんたろうほか
写真提供=NHK

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