『ブルー きみは大丈夫』北米No.1 ライアン・レイノルズの主演作2本が今夏の主役に

『ブルー きみは大丈夫』北米1位に輝く
BACK TO BLACK - Official Trailer

 第6位には、27歳で急逝した歌姫エイミー・ワインハウスの伝記映画『Back to Black(原題)』が初登場。『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』(2009年)でジョン・レノンを撮ったサム・テイラー=ジョンソン監督がワインハウスの破壊的な内面に迫った一作だが、2010館で285万ドルという成績はあまりに厳しい(公開4週目の『チャレンジャーズ』と肩を並べるほどなのだ)。Rotten Tomatoesでは批評家35%に対し、観客85%と健闘。しかし、CinemaScoreでは「B+」評価にとどまった。2024年内に日本公開予定。

The Blue Angels - Official Trailer

 そして第9位には、J・J・エイブラムスと『トップガン マーヴェリック』(2022年)のグレン・パウエルが共同プロデュースした、米海軍のアクロバット飛行隊「ブルーエンジェルス」のドキュメンタリー映画『The Blue Angels(原題)』がランクイン。IMAX劇場268館で公開され、限られた上映回数にもかかわらず131万ドルを稼ぎ出した。

 Amazon・MGMとIMAXが「IMAXドキュメンタリー、あるいはドキュメンタリー大作の新時代を」と意気込んだ本作は、現在上映中の45分版に続き、一部劇場で長尺版が公開予定。5月23日からはPrime Videoで配信がスタートするという。

 北米映画市場はサマーシーズンとあって、毎週のように複数の新作が投入されているが、残念ながら現時点では伸び悩んでいるのが実情だ。今のところ、期待通りの成績となったのは『猿の惑星/キングダム』のみで、今週は第2位となったが北米興収は1億ドルを突破、世界興収も2億3753万ドルと順調。しかし、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』が市場を牽引していた1年前とは比べるべくもない。

 次の週末に登場するのは、R指定ながらスマッシュヒットが期待される『マッドマックス:フュリオサ』と、前述の『The Garfield Movie(原題)』。映画興行のバトンを、来たる真夏までどう繋げるか。

北米映画興行ランキング(5月17日〜5月19日)

1.『ブルー きみは大丈夫』(初登場)
3500万ドル/4041館/累計3500万ドル/1週/パラマウント

2.『猿の惑星/キングダム』(↓前週1位)
2600万ドル(-55.5%)/4075館/累計1億123万ドル/2週/20世紀スタジオ

3.『The Strangers: Chapter 1(原題)』(初登場)
1200万ドル/2856館/累計1200万ドル/1週/ライオンズゲート

4.『フォールガイ』(↓前週2位)
845万ドル(-38.3%)/3845館(-163館)/累計6298万ドル/3週/ユニバーサル

5.『チャレンジャーズ』(↓前週3位)
294万ドル(-32.8%)/1938館(-671館)/累計4351万ドル/4週/Amazon・MGM

6.『Back to Black(原題)』(初登場)
285万ドル/2010館/累計285万ドル/1週/Focus Features

7.『Tarot(原題)』(↓前週4位)
200万ドル(-41.2%)/2334館(-770館)/累計1543万ドル/3週/ソニー

8.『ゴジラxコング 新たなる帝国』(↓前週5位)
171万ドル(-34.5%)/1773館(-758館)/累計1億9440万ドル/8週/ワーナー

9.『The Blue Angels(原題)』(初登場)
131万ドル/227館/累計131万ドル/1週/Amazon・MGM

10.『Unsung Hero(原題)』(↓前週6位)
109万ドル(-57.1%)/1736館(-536館)/累計1906万ドル/4週/ライオンズゲート

(※Box Office Mojo、Deadline調べ。データは2024年5月20日未明時点の速報値であり、最終確定値とは誤差が生じることがあります)

参照

https://www.boxofficemojo.com/weekend/2024W20/
https://variety.com/2024/film/box-office/box-office-if-film-opening-weekend-underperform-john-krasinski-1236009476/
https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/if-movie-box-office-openig-contributes-to-summer-woes-1235903176/
https://deadline.com/2024/05/imax-doc-the-blue-angels-soars-i-saw-the-tv-glow-shows-broad-appeal-nice-open-for-babes-in-upbeat-indie-weekend-specialty-box-office-1235923333/

■公開情報
『ブルー きみは大丈夫』
6月14日(金)全国公開
監督・脚本:ジョン・クラシンスキー
出演:ケイリー・フレミング、ライアン・レイノルズ
声の出演:マット・デイモン、エミリー・ブラント、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、オークワフィナ、サム・ロックウェル、ルイス・ゴセット・Jr.
吹替版声優:宮田俊哉(ブルー役)、稲垣来泉(ビー役)、加瀬康之(カル役)、浪川大輔(ビーのパパ役)、三森すずこ(ブロッサム役)、高島雅羅(ビーの祖母役)、上田燿司(アンドロメダス3世)、大塚明夫(コスモ役)、甲斐田裕子(オクト・キャット役)、神谷浩史(スーパードッグ役)、桐本拓哉(アイス役)、小山力也(スペースマン役)、島﨑信長(マジシャン・マウス役)、下野紘(スライムボール役)、諏訪部順一(美術教師)、園崎未恵(ユニ役)、高乃麗(アリー役)、津田健次郎(ロボット)、早見沙織(ガミー・ベア役)、平田広明(サニー役)、本名陽子(石けん バブル役)、麦人(ルイス役)、森川智之(バナナ役)
配給:東和ピクチャーズ
©2024 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
公式サイト:https://blue-movie.jp

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