これぞ亀梨和也の演技の真骨頂! 『Destiny』視聴者を沼らせる真樹の仄暗い色気

『Destiny』亀梨和也の仄暗い色気

 ミステリー要素だけではなく、恋愛においてもそうだ。12年ぶりに奏の前に現れた真樹は、「もう2度と恋に落ちてはいけない」と頭ではわかっている奏の心を相変わらずかき乱す存在だった。検事6年目の奏に「すごいな、頑張ったんだな」とあの時の優しい声で囁く。

 なにか裏があっての行動ではない。愛するもの、大好きだった仲間に対しては真正面からさらっと愛を伝える、それが真樹なのだ。

 そして何よりも衝撃を与えたのは、第3話におけるキスシーンである。12年前、トラックが通過するとそこからもういなくなっていた真樹が、今回はいなくならなかった。それを見た奏がたまらず走り出し、2人が再び歩道橋の真ん中で落ち合ってキスをするシーン。まさにただ「再会」したのではなく、「出会ってしまった」というにふさわしい。そんな2人の抑えきれない思いが溢れ出したキスの後で奏の肩を辿って手を下ろし「忘れて」という真樹は妙に色っぽい。そして「無理だよ」と答えた奏に「じゃあ……忘れないで」と告げるところまでセットで罪深かった。歳を重ね、もともと持ち合わせていた色気に渋みが加わった亀梨だからこそ生み出せた表情なのだろう。

 このようなシーンの積み重ねから、真樹という沼に落ちてしまった視聴者も多いはず。しかし、第5話の最後にはまさかの実家に放火した疑惑が浮上、さらには胆嚢ガンであることが判明した真樹。ここからは奏と“検事と犯人”という関係性になっていく。おそらく触れ合うことはもうない。それでは、2人の12年越しの恋はもう終わってしまうのか。

■放送情報
『Destiny』
テレビ朝日系にて、 毎週火曜21:00~21:54放送
出演:石原さとみ、亀梨和也、宮澤エマ、矢本悠馬、田中みな実、安藤政信、仲村トオル、佐々木蔵之介、高畑淳子、曽田陵介
脚本:吉田紀子
監督:新城毅彦、星野和成、中村圭良
ゼネラルプロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)
プロデューサー:浜田壮瑛(テレビ朝日)、森田美桜(AOI Pro.)、大古場栄一(AOI Pro.)
音楽:得田真裕
主題歌:椎名林檎「人間として」(EMI Records/UNIVERSAL MUSIC)
制作協力:AOI Pro.
制作著作:テレビ朝日
©︎テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/destiny/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/Destiny_tvasahi
公式Instagram:https://www.instagram.com/destiny_tvasahi/

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