『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』は見事な“再構成”に 凪目線で映る天才の不気味さ
劇場版では、凪の相棒とも言える玲王の存在も光る。凪の才能を見抜き、自分のサッカーに不可欠だと考えた御影玲王は、凪を説得してサッカーを教え込む。凪が玲王に対して言う名台詞「最後まで一緒にいてよ」を大きなスクリーンで観られるだけでも、劇場に足を運ぶ価値があるのではないだろうか(ちなみにこのセリフは玲王を演じる内田雄馬が「お気に入り」と称している)。(※)さらに、劇場版本編のオリジナル要素としてエンドロール後にお楽しみがあるので、最後まで席を立たないことをおすすめしたい。
また、その後の特典ミニアニメ「あでぃしょなる・たいむ!」の新作エピソードも見逃せない。ミニアニメ「あでぃしょなる・たいむ!」といえば、TVシリーズの本編終了後に、ブルーロックでの潔たちの日常をクスッと笑える形で描いてくれた癒しの時間でもある。劇場版でも、TVシリーズとは一味違ったキャラクターたちの姿を楽しめるだろう。
現段階では4話のエピソードが週替わりに公開されることが明かされており、サボテン・チョキと凪との出会いを描く「凪のともだち」、玲王が親譲りの帝王学を駆使してチームVのリーダーにのし上がる「玲王の帝王学」、斬鉄のトレードマークであるメガネの秘密に迫る「斬鉄のメガネ」とチームVのファンにはたまらない内容となっている。4週目の情報は非公開なので、こちらの内容も気になるところ。
私たちがこれまでのTVシリーズで観てきた馴染みのあるキャラクターの数々が、やはり最強の“エゴイスト”集団であったことを改めて感じさせられた『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』。天才の頭の中を覗く気持ちで、劇場に足を踏み入れてみると、これまでの試合の数々の見え方が一気に変わるはずだ。劇場という閉ざされた空間で、ストライカーという生き物たちの鼓動に耳をすませる91分間は、圧倒的な熱気と衝撃が詰め込まれた“監獄”である。
参考
※ https://natalie.mu/eiga/news/570237
■公開情報
『劇場版ブルーロック –EPISODE 凪-』
全国公開中
声の出演:島﨑信長、内田雄馬、興津和幸、浦和希、海渡翼、小野友樹、斉藤壮馬、諏訪部順一、内山昂輝、神谷浩史、
原作:金城宗幸(講談社『別冊少年マガジン』)
漫画:三宮宏太
キャラクターデザイン:ノ村優介
監督:石川俊介
演出:川畑喬
シリーズ構成・脚本:岸本卓
ストーリー監修:金城宗幸
キャラクターデザイン:進藤優、清水空翔
総作画監督:田辺謙司、もりともこ、清水空翔
アクションディレクター:東島久志
特殊効果:あかね
色彩設計:小松さくら
美術設定・美術監督:廣澤晃
背景:Creative Freaks
撮影監督:浅黄康裕
撮影:チップチューン
3DCG:オーラスタジオ
編集:長谷川舞
音響監督:郷文裕貴
音響制作:ビットグルーヴプロモーション
音楽:村山☆潤
プロデューサー:有澤亮哉、佐藤尚哉、川勝宥典、柳井寛史
アニメーションプロデューサー:小菅秀徳
アニメーション制作:エイトビット
配給:バンダイナムコフィルムワークス
©金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会
公式サイト:bluelock-pr.com
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