田中樹に漂う危険な魅力 『ACMA:GAME アクマゲーム』斉藤役は“人見知り”の一面も?
そこから約10年の時を経てイメージを一変させたのは2021年放送のドラマ『うきわ -友達以上、不倫未満-』(テレビ東京系)での田宮悠役。ここで田中は、二葉一(森本直太朗)の妻・聖(西田尚美)が足繁く通う「桜が丘陶芸教室」の講師であり、聖の不倫相手役を好演。“モテそう”という軸はそのままに、一度ハマったらなかなか抜け出せない柔らかい雰囲気でありながらも沼感の強い男性へとパワーアップさせた。
そんな沼感、触れてはいけない危険な香りをさらに濃密にしたのが、昨年10月期に放送された『単身花日』(テレビ朝日)でのこと。ここで田中は一見チャラついているものの、ミステリアスな一面も多いキーマン・片山直哉を担当。スピンオフドラマ『単身花盛り 花の男――片山直哉』(TELASA)では主演も務め、田宮とはまた別の意味での危険な魅力を振り撒いたのであった。
しかし、放送中の『ACMA:GAME アクマゲーム』では、そのイメージをさらに一変させている。田中が演じる斉藤は照朝のことを一番の親友として信頼する一方で、一歩先を行く照朝へのライバル意識を常に感じており、努力を重ねてきたという役どころ。ベンチャー企業「u.u.エンジニアリング」を立ち上げ、古川琴音演じる優秀なプログラマー・眞鍋悠季が開発した生成AIシステムのビジネスを成功させるために、日々奮闘しているキャラクターなのだが、第1話を見たところによると、今まで以上に好青年な印象が強い。
特に印象的だったのは、プレゼン前に緊張して貧乏ゆすりが止まらなくなるシーン。普段はどーんと構えているものの「ドラマ共演者との初対面時には過度な人見知りをしてしまい、変なかまし方をした結果、居方を間違えてしまう」とラジオで悩みを告白した田中の繊細な一面と重なって見えたのは筆者だけではないだろう。
また、悠季に向けた優しくて柔らかな表情と、照朝に見せる少々手厳しい表情の差は見事。親友でありながらも「追いつきたい!」の気持ちを拭いきれない複雑な心の内を、限られた出演時間で的確に表現していた。
公式サイトによると、ゆくゆくは斉藤もアクマゲームに巻き込まれていきそうな予感。おそらく、MCとして見せている田中のクレバーな一面や、繊細さも見れるのではないだろうかと期待してやまない。
まだまだ斉藤の性格や心の内が掴みきれなかった『ACMA:GAME アクマゲーム』第1話。今後の放送で、田中はどんな“斉藤初”を作り上げてくれるのか注目していきたい。
■放送情報
日曜ドラマ『ACMA:GAME アクマゲーム』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜放送
出演:間宮祥太朗、田中樹、古川琴音、竜星涼、嵐莉菜、増田昇太(s**t kingz)、福山翔大、坂口涼太郎、桐山漣、橋本じゅん、小澤征悦、吉川晃司ほか
原作:『ACMA:GAME』原作:メーブ、作画:恵広史(講談社『週刊少年マガジン』)
脚本:いずみ吉紘、谷口純一郎
演出:佐藤東弥、狩山俊輔、松田健斗ほか
チーフプロデューサー:松本京子
プロデューサー:藤村直人、岩崎広樹、後藤庸介、大庭佑理(AX-ON)、本多繁勝(AX-ON)
音楽:菅野祐悟
VFX:デジタル・フロンティア
制作協力:日テレアックスオン
製作著作:日本テレビ
©︎日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/acmagame/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/ntv_acmagame
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