『三体』作家の短編が原作 中国SF『流転の地球 -太陽系脱出計画-』のヤバい魅力を伝えたい
そしてなにより上映中ずっとワクワクさせてくれるCG技術。これはもう「予算かけてます!」と自信満々な声が聞こえてくるぐらい素晴らしい。浮いてる宇宙ステーションを見ているだけでも楽しい。月面のスケール感もいい。画面を埋め尽くすドローンとの空中戦も迫力満点。映像的な面白さは『デューン』にだって引けはとらない。
最近公開されたSF映画で同じく良い作品だと感じているのが、2023年9月に公開されたギャレス・エドワーズ監督による『ザ・クリエイター/創造者』。ここでは“ニューアジア”としてアジアの近未来が舞台となっていた。ChatGPTやClaudeなど自然言語を操るAIが進化し“非生物が生物たりえる”現代において、アジア圏を取り巻くSFシーンが急激に加熱していく気配を感じる。
原作は『三体』の作家・劉慈欣の短編小説で、奇しくも(?) Netflixドラマシリーズ『三体』も同日から配信されている。あわせてチェックされたし。
■公開情報
『流転の地球 -太陽系脱出計画-』
TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開中
監督:グオ・ファン
製作・原作:リウ・ツーシン
出演:ウー・ジン、アンディ・ラウ、リー・シュエチェン、シャー・イー、ニン・リー、ワン・ジー、シュ・ヤンマンツー
配給:ツイン
2023年/中国/中国語・英語/173 分/カラー/ビスタシネスコ/5.1ch/DCP/原題:流浪地球2/英題:The Wandering Earth II/ 字幕翻訳:神部明世/字幕監修:大森望
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