齋藤飛鳥、乃木坂46時代からのマイルールとその変化 「自分のことを客観視できるように」

齋藤飛鳥、乃木坂46時代からのマイルール

「どんなイメージを持たれたとしても、しめしめと思っていました」

映画 マイホームヒーロー

ーー映画で最大の見どころとなるのは、犯罪者となってしまった父・哲雄(佐々木蔵之介)と、犯罪を許さない刑事となった娘・零花(齋藤飛鳥)の葛藤と愛情です。

齋藤:ドラマのときよりも、演じるのがさらに難しかったですね。普通の女の子だったらもっと動揺すると思いますし、父親のことを一瞬で嫌いになると思うんです。でも零花ちゃんは警察ですし、お父さんに愛情をかけられて育ったのも自覚している。お父さんが罪を犯したことがわかっても、零花ちゃんはお父さんに対して失望することはないなと思ったので、あまり動揺を前面に押し出すようなお芝居をしようとは思いませんでした。何があっても必ずどこかに芯がある女の子だと思うので、そこを意識して演じました。

ーーそういった“芯がある”部分は、齋藤さんご自身とも近い部分があるのかなと感じました。

齋藤:零花ちゃんはすごくカッコいいところがたくさんあるので、そう見えていたら嬉しいです。

齋藤飛鳥

ーー齋藤さんは自分の中で何か曲げられないもの、こだわりはあったりしますか?

齋藤:えー、なんだろう……。グループにいたときは特に強かったですね。自分の中での“アイドルルール”みたいなものがあって、ルールからはみ出すのは絶対にしちゃいけないことだと思いながらやっていたので、結構がんじがらめで活動していたなと、卒業してから思うようになりました。こういう取材の受け答えひとつとっても、私は表に出すことの美しさよりも、出さないことの美しさを感じたがるタイプだったので、それをいろんなことに当てはめていったら、いつの間にか“何も答えない人”みたいになっちゃって……(笑)。

ーーグループ時代に取材させていただいたこともありますが、なんとなくわかる気がします(笑)。

齋藤:その節はご迷惑をおかけしました(笑)。そういうふうに自分で自分の首をしめたことはたくさんありましたね。

ーーそれが卒業してから変わってきた?

齋藤:そうですね。多少そのルールを自分で緩くしたりはしています。けど、根本はそんなに変わってないです(笑)。やっぱり自分の見せたい部分、見せたくない部分ははっきりしているので。

齋藤飛鳥

ーー自分自身を客観視することを意識しているところもあるんですかね。

齋藤:そうですね。10代の頃は自分のことを客観視できるようになりたいとずっと思っていましたし、それは今でも意識していることかもしれません。ファンの方が私に何を求めているかはわからないですけど、それをわかろうとすることは好きでしたし、イメージって、どれだけ私が頑張って作っても、基本的には見た人が決めることだと思うので。だからどんなイメージを持たれたとしても、しめしめと思っていました。「へ~。あの発言でそう思うんだ~」みたいな感じで楽しんいでましたね(笑)。

ーー2023年は5月に卒業コンサートもありましたが、個人での活動が本格化し、新たなスタートを切る1年になりました。

齋藤:あっという間の1年でした。卒業してからはゆっくり過ごすつもりで、みんなにも「しばらく働きません」と言いふらしていたんですけど、意外と働かせていただきました(笑)。

ーーそうですよね。てっきりしばらく休まれるのかと思っていました。

齋藤:実は半年くらいは何もせずにどこかに行こうと思っていたんです。「本当に探さないでくださいね」と周りの人にもずっと言っていたんですけど……どこかで騙されたんですかね(笑)。

ーー(笑)。

齋藤飛鳥

齋藤:でも、いざ働かせていただくと、やっぱり楽しくて。このタイミングで1人になって、そのありがたみを実感し直すことができてすごくよかったなと思いますし、ちょうどこの『映画 マイホームヒーロー』を撮影していたのが、卒業コンサートのちょっと前だったんです。そのタイミングで、愛をテーマにした作品で、蔵之介さんや多江さんをはじめとするベテランの方々と横で並んでお芝居をさせてもらえる機会をいただけて、本当に貴重な経験をさせていただいたなと思いました。そういうありがたみを感じられる1年でした。

ーー以前のインタビューでは特に目標は定めないというお話をされていましたが、それは今も変わらないですか?

齋藤:それは変わらないです。主演をやりたいとか、こういう役をやりたいとか、この監督に撮ってもらいたいというような夢は特にないので、自分自身が楽しいと思えることと、自分の周りの人が楽しいことさえ守れれば、働いていても働いていなくてもいいかなって。とにかく穏やかに生きていければいいなと思っています。

『映画 マイホームヒーロー』齋藤飛鳥さんからメッセージ到着!

■公開情報
『映画 マイホームヒーロー』
全国公開中
出演:佐々木蔵之介、齋藤飛鳥、高橋恭平(なにわ男子)、宮世琉弥、板倉俊之(インパルス)、大東駿介、淵上泰史、西垣匠、金子隼也、立川談春、神野三鈴、音尾琢真、津田健次郎、木村多江
原作・漫画:山川直輝・朝基まさし『マイホームヒーロー』(講談社「ヤングマガジン」連載)
監督:青山貴洋
脚本:船橋勧
音楽:堤博明
主題歌:Eve「インソムニア」(TOY’S FACTORY)
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2024 映画「マイホームヒーロー」製作委員会
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/mhh-moviejp/

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齋藤飛鳥

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<応募締切>
3月22日(金)

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