堀春菜5年ぶりの主演映画『スミコ22』6月29日公開決定 工藤祐次郎がナレーションを担当

堀春菜5年ぶり主演映画『スミコ22』公開へ

 堀春菜5年ぶりの主演映画『スミコ22』が、新宿 Kʼs cinemaにて6月29日より2週間限定で公開されることが決定した。

 本作は、映像制作ユニット「しどろもどリ」による最新作で、20代等身大の葛藤をユーモラスに描く人間ドラマ。福岡佐和子が監督と脚本を務めた。

 友人とエビフライパーティーをしている静岡スミコはふと思う。自分の感覚がいつの間にかひどく曖昧なものになっている。何が猛烈に好きで何が耐え難く嫌いか、何を面白く思っていて何を喋りたいのか、そのどれをもちっとも感じられないまま人生を過ごしてしまっていると。それからのスミコは自分と会話しながら日々を過ごす。実家にいる猫のおこげが彼女にとってとても大事である。馴染めない空間に馴染もうと挑んだ後は、美味しいチョコを食べる必要がある。白いスキニーを履いてパンツが透けている人が気になる。二日酔いで昨日のことを思い出すはずが、思い出す必要のないところまで思い出してしまう。くしゃみをすると鼻水が出ることを意味わからないなと思う。大学を卒業して入社した会社を4カ月でやめたスミコ。新生活の中で、自分がたしかに思っていることをたしかに思っているなと思いながらすごそうとしているーー。

映画『スミコ22』特報映像

 特報映像では、洗面所で顔を洗う主人公・静岡スミコ(堀春菜)の姿が映し出されている。

 あわせて、映画監督としても知られる東かほりがグラフィックデザインを手がけたポスタービジュアルも公開。「自分とたしかに過ごす毎日」というキャッチコピーとともに、スミコがショートケーキを頬張る姿切り取られている。

 しどろもどリの前作『まだ君を知らない』で主題歌「台所のうた」を提供したシンガーソングライターの工藤祐次郎が、本作にナレーション(声の出演)として参加している。

 なお本作は、現在開催中の第19回大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門にて世界初上映される。3月6日、3月7日のシネ・リーブル梅田での各回上映後の舞台挨拶には、主演の堀、福岡監督、出演と助監督を務めたはまださつきの登壇も予定されている。

コメント

堀春菜(主演)

私が22歳だったのは、世界中がコロナという言葉を知る少し前。俳優の仕事をしながら保育園でアルバイトをしていて、それなりに悩みながらも楽しく生活していた気がする。と、一言でまとめられてしまうくらい、あの頃、私が何を考えていたのかあまり覚えていない。自分の好きが曖昧になっていることに気がついてそのことについて一生懸命考える22歳のスミコを演じながら、忘れちゃったけどこんないい時間を私も過ごしていたかもしれないと思った。
悩め、悩め、いいことだ、と今の自分が彼女たちに伝える時、同時にこれからの私に同じことを言われる気がしてドキッとした。22歳のスミコと22歳だった私、これからのいつかの私が問いかける。今、好きなことはなに?最近会ったワクワクしたこと、怒ったこと、教えてよ、と。劇場公開を迎えて、『スミコ22』を過ごしてくれた方々と早くおしゃべりがしたい。

福岡佐和子(脚本・監督)

この映画は私自身の、仕事を辞め、自分が考えていることに対して敏感になりたいという気持ちで過ごしていたころの気持ち、日々が基になっています。
毎日というのはとりとめがなく、ひとつづきには進んでいかないけれど、どんな気分でも、自分の感じていることをまっすぐキャッチしていられたらいいな、と思っています。
私はこの映画の主人公であるスミコのことがとても好きです。
たくさんの方に出会っていただけますように。かっこいい一人一人が一緒になってつくってくれたこの映画を、大好きなKʼscinemaさんで上映の機会をいただけたこと、本当に嬉しく思っています。

はまださつき(出演・助監督)

人と関わる時、「みかんりんご理論」を大事にしています。「一見違うようだけど、私がみかんを好きなのと同じよ うに彼女はりんごが好きなんだな」というふうに考えよう、というやつです。
『スミコ 22』を作っていく時、それが少しずつアップデートされていく感覚がありました。「私がみかんを好きなの と同じように彼女はぶどうが嫌いだ」、もっと言えば「私がみかんを好きなのと同じように彼女はいま散歩をしてい る」みたいな理解(共感?)の仕方がいちばん、相手のこと好きでいられるんじゃないかなあと。
つまりその、『スミコ 22』のこと、「具体的にはそんな共感とかじゃないけどなんか、なんかわかる〜〜!」と思っ ています。
そういう風に映画観たり友だちと関わったりしていたい! ぜひ、この映画に関わりに来てください。

工藤祐次郎(ナレーション)

人の日記を覗き見るという行為はなかなかの大罪であるかとは思うのですが、『スミコ 22』は監督である佐和子さん の日記を元に書かれた脚本とのこと。
頭では思っていても口にすると誰かを傷つけたり、面倒くさがられたり、自分が悲しくなってしまったりしかねない 心の声を担当しました。そんなこと、思っていてもやっぱり言えないよなあ、という声を口にしながら私、少しドキ っとしたりしています。

ところで私は自販機のカップルが好きです。すごく。 

■公開情報
『スミコ22』
6月29日(土)より新宿 Kʼs cinemaにて2週間限定公開
出演:堀春菜、はまださつき、松尾渉平、樹、安楽涼、梶川七海、イトウハルヒ、川本三吉 遠藤雄斗、瀬戸璃子、中川友香 、安川まり、原恭士郎、黒住尚生、東宮綾音、木村知貴
監督・脚本・編集:福岡佐和子
助監督:はまださつき
ナレーション:工藤祐次郎
プロデューサー:髭野純
企画・制作:しどろもどリ
製作・ 配給:イハフィルムズ
公式サイト:https://sumiko22.amebaownd.com/ 
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/SUMIKO_22_
公式Instagram:https://www.instagram.com/sumiko_22_/ 

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