『さよならマエストロ』津田寛治が渾身の指揮を披露 観客全員が釘付けになった撮影の裏側

『さよならマエストロ』撮影現場に密着(後)

 TBS系日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』第6話の放送が終えた。放送前に掲載した「西島秀俊は現場でも“マエストロ” 『さよならマエストロ』会場一体の演奏シーンに密着」に続き、放送後だから語れるポイントを紹介する。

西島秀俊は現場でも“マエストロ” 『さよならマエストロ』会場一体の演奏シーンに密着

現在放送中のTBS系日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』。第5話で、西島秀俊演じる夏目俊平と、芦田愛菜演じ…

「ぜひ、晴見フィルなりの終わり方を見届けてほしいです」

 東仲恵吾企画プロデューサーの、「晴見フィルなりの……」という言葉が腑に落ちたのが、40年間続いた晴見フィルのラストの指揮をするのが、学生のころから同楽団にいた近藤(津田寛治)になったというシーンだ。最後の曲に向かう中、俊平(西島秀俊)がタクトを近藤に渡すシーンの静寂は、大ホールにいるほとんどの人が「近藤が振るべき」と同意しているかのような空気感だった。

 また俊平からタクトを受け取ったときの、何とも言えない近藤の表情は非常に印象的だった。普段は何かにつけ、がやがやうるさい印象の近藤が、感極まりながらも、いつものイメージを保とうとする姿は、余計に感動を誘う。

 指揮することの喜びを身体全体で表現するかのように、ダイナミックにタクトを振る渾身の演技を見せる津田。それを見守る会場の荘厳な雰囲気。さらに演奏が終わったあとの「ブラボー」の声援は圧倒的で、まさに晴見フィル“なり”の幕引きだった。

観客席には當真あみ、大西利空、石田ゆり子、西島秀俊、満島真之介の姿も

■放送情報
日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』
TBS系にて、毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:西島秀俊、芦田愛菜、宮沢氷魚、新木優子、當真あみ、佐藤緋美、久間田琳加、大西利空、石田ゆり子、淵上泰史、津田寛治、満島真之介、玉山鉄二、西田敏行
脚本:大島里美
音楽:菅野祐悟
主題歌:アイナ・ジ・エンド「宝者」(avex trax)
撮影監督:神田創
音楽監修:広上淳一(東京音楽大学)
全面協力:東京音楽大学
企画プロデュース:東仲恵吾
プロデュース:益田千愛
演出:坪井敏雄、富田和成、石井康晴
©TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/sayonaramaestro_tbs/

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