市村正親が俳優を志したきっかけとは? 『院内警察』桐谷健太、長濱ねるへの信頼も

市村正親が語る桐谷健太&長濱ねるへの信頼

 桐谷健太主演のフジテレビ系金9ドラマ『院内警察』は、2021年より『ヤングチャンピオン』(秋田書店)で連載中の『院内警察 アスクレピオスの蛇』を原作とした医療エンターテインメントだ。そんな本作で院内の秩序を守るために設置される「院内交番」の室長・横堀仁一を演じている市村正親。横堀を演じる上で考えていること、桐谷や長濱ねるとのエピソードなどについて語ってもらった。

「回が進むにしたがってアクションシーンなどもやるようになる」

――『院内警察』で演じている横堀仁一の魅力について教えてください。

市村正親(以下、市村):横堀は、小さな女の子が病院内で落とし物のティッシュペーパーを拾ってくれたら「ありがとね」と言うような穏やかな役。だから気張らずに演じられます。(作品の中では)院内交番はいろいろな部署の女医さんや看護師さんたちが集まる場所にもなっているので、交番の中ではのんびりできる。そういう空気感を作るべきなんだろうなと思いながら、僕は演じています。でもドラマを観ている方が「横堀はかなりの黒幕なんじゃないか」など、いろいろなことを考えてくれているらしいんですよ。僕がこれまでそういう役が多かったからでしょうね。

――横堀を演じる上でどういうことを考えていますか?

市村:僕はいろいろな舞台をやってきましたが、ハードな役が多かったので、それを全て消してのんびりした役をやっていると、「本当にこの芝居でいいのだろうか」と迷ってしまうこともあります。時々は後輩にビシッと言おうかと思うけれど、それでは横堀ではなくなってしまいますよね。だから、全部のエネルギーを外に出さなくていいのだと思いながら演じています。横堀はたった3人しかいない院内交番の優しい室長だけれど、回が進むにしたがってアクションシーンなどもやるようになるんです。

――アクションシーンの手応えはいかがでしたか?

市村:「背負い投げはできますか?」と聞かれたので、中学校の時に柔道部だったからと言ってやって見せたら驚かれました。だから本当はもうちょっといろいろやりたかったですね。でも監督さんから「全部動きたい気持ちはわかるけれど、ここは武良井(桐谷健太)目線で“パッと見たら相手が全員やられていた”という形にしたい」と言われましたので、指示に合わせて演じました。体が大きくて動ける人が相手役をやってくれましたが、こちらは素早く大きい人をガッと投げるから気持ちよかったですね。もっと投げたかったな(笑)。

――横堀がアクションというのは、意外な一面を見せることになりますね。

市村:観ている人は「え? それ、やっちゃうんだ!」と思うかもしれません。でも、元刑事ですからね。その辺はちゃんと刑事をしていたころの名残があるわけです。

――なるほど。横堀のバックグラウンドが見えるわけですね。ところで、『院内警察』の現場で誕生日を迎えられたそうですね。

市村:院内交番の2人からプレゼントをいただきました。ねるちゃん(長濱ねる)からは伊万里焼の素敵なお皿で、桐谷くんからはお酒です。桐谷くんは本当にいい人。勉強家で面倒見がいいし、明るくて、気遣いもあります。原作の漫画“そのまま”の感じですよね。ねるちゃんはゴルフが好き。僕もゴルフにハマっているので、ゴルフのスイングの話ばかりしています。撮影では事務員の服にペッタンコの靴で、いろんな人に振り回されながら一生懸命川本響子を演じている姿がすごく似合いますよね。2月あたりに院内交番の3人で新年会もやる予定です。そんな感じで楽しくやっていますね。

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